アランデール師は、個人、地球、太陽、宇宙の4段階のクンダリーニを解説していますが、これは実に適切な分類だと思います。

 

瞑想が深まり、光輝系のクンダリーニが覚醒を迎えますと、肉体感覚が消失し、心の作用が止滅します。その時、真我本来の働きである純粋観照が起こり、自らの真我を観照します。

 

観え方には3段階ありますが、瞑目したままで、太陽のような強い輝きをはっきりと見ることができれば正解です。何とも素晴らしい光なのできっと驚くことでしょう。


そしてその無重力の空間に浮かんでいるような真我を自在に動かし、さらに安定させることができれば、真我独存の完成、つまりヨーガスートラの卒業となります。でもこれは先の4分類の最初の段階に過ぎないのです。

 

次は、スシュムナーの中に安定させた真我(プルシャ)を自身から離脱させなければなりません。そしてウパニシャッドの階梯へと進むわけです。

 

つまりアランデール師の4段階とは、ウパニシャッドの階梯(ステージ)ごとに働くエネルギーが質的に変化するということを説明したものなのです。従って、各ステージのサマディも当然多種多様なものとなります。ヨーガスートラの説く無種子三昧などは単なる準備段階に過ぎないということです。