つまりヨーガスートラの世界は、
学問的な知識を基にしつつも、実際に体験して初めて理解できるわけで、編纂者として知られるパタンジャリもきっとそれを望んでいたはずです。
佐保田博士や中村元博士の著書は原典に忠実ですから、とても信頼がおけます。
いわば公的機関発行のハワイのガイドブックのようなものです。
対して、ヴィヴェーカナンダ師やスワミ・サッチダーナンダ師の解説本は、いわば旅行記と言っていいでしょう。
私は、そのような旅行記も多少は参考にしますが、過去に遡って幅広い情報を収録した前述の3冊を、座右に置きいつも愛読しています。
ヨーガのルーツに心を馳せながら、その本質にあらためて目を向けることです。
源を探り、より深く原理を探求する、そのことの大切さを痛感しています。
道に迷わない為には、ヨーガスートラを学んで全体図を知ると共に、自分自身の現在位置を常に把握しておく必要があります。ヨーガスートラは、ヨーガを学ぶ上で確かな道標となることでしょう。