2003年の日記から―107
昔書いた日記からいくつかアップします。2003-6-9四書五経四書とは、「論語」、「孟子」、「大学」、「中庸」を指す。「論語」は上下20篇からなる。四書五経の中で最も有名。孔子の言行録を弟子たちが編纂したものといわれる。姉妹編として「孔子家語」という書がある。「孟子」は7篇からなる。孟子とその弟子達の共著。論語の思想を受け継ぎながら一方で孟子の説く性善説を採用している。「大学」は朱子が「礼記」の中の「大学篇」を抜き出し独立させたものだと言われている。修身、斉家、治国、平天下の政治哲学を儒家の思想を用いて説いたもの。「中庸」は「大学」と同じく「礼記」の中の「中庸篇」が独立したものだとされている。誠と中を基本原理として、天下一理を説く形而上学的な哲学書。五経とは、「春秋」、「書経」、「詩経」、「易経」、「礼記」を指す。「春秋」は魯の史官が記述したとされる春秋時代の史書であり、「春秋経」とも呼ばれる。孟子によると、「春秋」は史官の年代記を孔子が編集したものとしているが定かではない。「書経」は102篇からなり、当初は「書」とか「尚書」と呼ばれていた。尭、舜から夏、殷、周の王とそれを補佐した人々の言辞記録。儒家の理想政治を説くものとして最も重要な位置付けの書。孔子の編纂ともいわれている。「詩経」は、300篇からなる詩集であり、孔子が古詩の中から選定したといわれているが未詳。西周から春秋時代に及ぶ歌謡305編を、風(民謡)、雅(朝廷の音楽)、頌(祖先の徳をたたえる詩)の三部門に分類して編集されている。「易経」は巷で誤解されているが本来は占いの書ではない。陰陽論を元に64卦によって森羅万象の全てを表わそうと試みた自然哲学と実践倫理の書である。これは2元数学の基礎となり、コンピューターの計算原理にも通ずる古代の学問なのだ。「礼記」は49篇からなり、前漢の戴聖が古い礼の記録を整理したものといわれている。儀礼の解説、音楽、政治、学問における礼の根本精神について述べている。古来より中国だけでなく日本などでも学問の中心に位置し、帝王学の基礎として、また官吏の必修科目ともされてきたが、私的には、性格的にもむしろ老荘に惹かれる。(「老子」「荘子」「列子」など)私はこれらの書を明治書院の「新釈漢文体系」で読んだが、それは原文、読み下し、通釈、章旨、語釈、備考と大変親切に編集されているからだ。特に、老荘など訳文だけ読んでいたら、とてもその説く真意などわからないと思う。やはり原文を元に自分で解釈をしてゆかなければならない。それがこの種の学問の基本的な取組み方だと思う。