
前回のブログで、樂美術館に行ったときのことを書きましたが、樂美術館に行った後で(樂美術館の『ノンコウ展』の記事はこちらから)、すぐ近くの『虎屋菓寮・京都一条店』でお茶しました


まず、すぐに菓寮に入りたい気持ちを押さえて

なんとこちらは、展示している美術品の写真撮影をしてもよいそうなのです

全て虎屋さんの収蔵品であり、著作権も切れているからとのこと。
さすが、虎屋さん。太っ腹


早速、「伊藤若冲」の伏見人形のお軸をパチリ

若冲は、恐ろしいほど緻密な絵を描く一方で、こんな可愛らしい人形をおぼこく描いています。
きっと微笑みながら描いていたに違いない~


私の好きな「上村松園」の色紙があったので、すかさずパチリ

優しく美しい筆にうっとり


そしてお待ちかねの菓寮にIN

ここでは、日本文化に関わる書籍約600冊が棚の中に常備されていて、自由に拝見出来るとのこと。
それだけでも魅力的です


今回は、「白小倉汁粉」にしました。
『虎屋菓寮』では、こし餡だけのお汁粉を「御膳汁粉」といい、粒あん入りを「小倉汁粉」といいますが、白小豆を使った「白小倉汁粉」もあります。
以前書いたブログ、【茶道の作法】おぜんざいとおしるこ~炉開きのお菓子もご参考に


窓際の席でしたので、窓から臨める中庭をパチリ。
一面のガラス張りなので、お庭の緑がなによりのご馳走です


天井に規則的に架かる木材が美しい。
照明は、とらやさんのロゴマークのデザイン

なんともおっしゃれ


夕方に来ましたので、閉店の18時までおりました

中庭を通って出口へ。
振り返ると、お店と中庭の池に映るお店のライトアップが美しい


中庭から出口への路地も京都らしい。
照明はお店の照明と同じく、とらやさんのロゴマークのデザイン。
最後の最後まで、楽しませてくれます

虎屋(とらや)は室町時代後期の後陽成天皇の御在位中から、京都の御所(宮中)のお菓子やお餅の御用を勤めてこられました。
この『京都一条店』の場所は、ちょうど御所の左側になりますが、少なくとも寛永5年(1628)より前からここに店を構えていたそうです。
明治に入って東京遷都の時、京都の店はそのままにして、明治天皇にお供して東京に出店されたそうです。
東京の赤坂のお店(現在、改装休店中)が「赤坂本店」とされていますが、元々は『京都一条店』が本店だった訳です。
だから、京都の人に「とらやの赤坂本店で…」と言うと、複雑な顔をされます

だって歴史が違いますものね。。。
この『虎屋菓寮・京都一条店』ですが、昼間もお庭が綺麗で素敵ですが、夕方に来るとライトアップも楽しめるので、2倍楽しめます。
時間が許す方は、是非夕方に

