名刺の印刷をする際に用紙の選択が悩みのひとつになります。用紙の選択は印刷物の仕上がりに非常に影響を与える要素ですので、印刷前には実際に手に取って見ることをお勧めいたします。用紙の質や厚さが違うとインキの乗り具合や乾きも違ってきます。
また、基本的には厚い用紙の方が高く、安く作成したい時には紙を薄くすることがよいです。
名刺用紙の厚さには以下のような区別があります。
薄口:厚み 約0.19mm以下
中厚(中厚口):厚み 約0.20mm~0.24mm
厚口:厚み 約0.2mm~0.29mm
特厚(特厚口)(並口):厚み 約0.30mm以上
●連
ある規定の寸法に仕上げられ紙1,000枚のことを1連(1R)と言います。
●連量
連量は1連の紙の重量のことをいい単位は㎏で表示され、紙の厚さをするための目安ともなります。
1,000枚で110㎏(1枚:110g(四六判))
一般的には紙の連量を比較するときには最も品数の多い四六判での連量表記ですることが多いです。
比較する場合は同じサイズでするようにしてください。
紙の厚さのことで紙を製造する際、材料の配合率などによってばらつきがあるので、印刷会社では紙厚ではなく坪量や連量を基準に測るようにしています。
「µ」は「µm」の略でどちらでも表記が可能です。
1µまたは1µmは1mmの1/1,000の厚さになります。
m → ㎝ → mm → μm
一般のコピー用紙は約0.088mm程度になるので、”88μm”となります。
坪量の単位は「g/m2」でgは重量の単位「グラム」、m2は面積の「平方メートル」です。
坪量は「1m×1mあたりの用紙の重さ」を表す単位です。
用紙のラベルやプリンタの用紙設定画面でよく表記されている単位です。
(四六判での基準となります。)
・名刺 90㎏<210㎏
・薄い紙(一般的なコピー用紙) 55㎏<90㎏
・ノート 110㎏<235㎏
【名刺】
●180㎏
厚みもある程度しっかりしていて、耐久性も問題がありません。
マットコート紙、再生紙を使う方が多く、写真を取り入れているデザインは光沢紙が選ばれている傾向です。
●210~220㎏
重圧感や信頼感がありますが、名刺入れの中でかさばったりして保管するには難しい面があります。
また最近は名刺に様々な加工を追加するお客様が増えてきていますが、加工を追加する際にも薄すぎず厚すぎずがベストです。
【チラシ】
●70㎏以下 「たくさんお得に印刷したい!」
新聞の折り込みチラシなどは70㎏前後の厚さをがよく使用されています。
たくさん印刷してたくさんの方に配布したい時にお勧めです。
●70㎏ 「折った状態で渡したい!」
一般的な事務用品として使っているノートの本文、チラシ、フライヤーなど印刷されています。
●110㎏ 「厚みのあるチラシにしたい!」
映画のチラシやパンフレットは110㎏で印刷されています。
厚みがあるので比較的裏移りはなくなります。
「たかが厚さ!」、「されど厚さ!」、名刺の厚さで名刺を受け取る方にも印象を変えることができます。
薄い名刺は軽量なためオシャレなデザインにぴったりで柔らかさや親しみを感じさせます。
逆に薄すぎると名刺が折れやすかったり傷がつきやすかったり曲がりやすかったり、頼りないイメージや安っぽいイメージになります。
●こんな職業にお勧め
・広告
・出版関係
・デザイナー
・Web系
厚い名刺は存在感があり信頼を得たり大事な取引をする場合に選ばれています。また、財布の中でも存在感があるので受け取った相手に覚えてもらえます。暑すぎると名刺の保管が難しくなったりするので、あまり厚すぎにならないよう程よい厚さを選びましょう。
●こんな職業にお勧め
・弁護士
・銀行員
・財務系
・地位のある役職
名刺の厚さによって名刺のイメージも大きく変わってきます。デザインのイメージやまた職業によって伝えたい感じが異なるので、用紙を選ぶときには実際の用紙の厚さを確かめてから選択するようにしましょう。
名刺21での取り扱い用紙にも一般的な180㎏~220㎏の各用紙がございます。また、信頼感のあるどっしりとした厚みのある用紙も、取り揃えていますので一度サンプルなどをお取り寄せ下さい。
実際に手にとってみると用紙の質感や厚みなどを確認できます。