猛暑が続いて、日中はもちろん、夜も冷房が必要になっています。
また、以前は夜間の冷房はタイマーの設定により途中で切れるようにしておけば良かったのですが、今は途中で冷房が止まると、暑さで目が覚めてしまうので、少し高めの温度設定で冷房をつけっぱなしにしているご家庭も多いようです。
それによって、朝、体とくに足が冷えて重だるい、体がだるい、頭が重いなどの不調が起きてきます。
○冷房の冷えによる不調によい漢方薬
・人参当芍散(にんじんとうしゃくさん)-気(体のエネルギー)血(血液・栄養分)を補いながら循環を良くしていきます。水(体液)の流れも整えます。
腹部・足腰の冷え込み・貧血・冷え性・産前産後の不調、血の道、ヒステリー、
月経不順、オリモノ、頭痛、めまい、息切れ、のぼせ、肩こりなどに
使用します
・五積散(ごしゃくさん)-寒、痰、気、血、食の5つの邪気が体内に積滞する「五積」証を治療するという意味から名付けられた漢方薬で、体を温め冷えを改善したり、長年の痛みや体の不調(酷くはないが慢性的に起きている)を改善していく働きがあります。
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
-血行をよくして、体をあたためる作用があります。また、冷えによる痛みをやわらげます。冷房による冷え(特に手先、足先、腹部)や冬にしもやけができる、冷えやすく頭痛、下腹部痛、腰痛などが起きる人に適します。
冷え対策
○冷房場所では、下半身(下腹部、腰、足首など)を冷やさないように、ストール、腹巻き、レッグウォーマーなどで保温する
○お風呂では湯船にしっかり入る
○熱中症に気をつけながら、適度に体を動かす
○冷たい物を控える、どうしても冷たい物が欲しい時は、その後にお湯を飲み胃を冷やさないように気をつける
○ショウガやネギなど体を温める食材を使った料理を食べる。