千葉県公立高校入試、理科で出題ミス 全員を正解扱いに | 柏英数教室 明倫舎 千葉県柏市 学習塾
2/21(水) 18:32配信
産経新聞

千葉県教育委員会は21日、この日行われた令和6年度の県内公立高校選抜入試1時間目に実施した理科で、解答をするには出題文の説明が不十分な問題が1問あり、受験した全員に3点を与えることにしたと発表した。

県教委によると、ミスがあったのは、金属が空気中の酸素と結びつくと金属や酸素の質量にどんな関係が見られるかを問う大問8の(4)。

問題文には「加熱を途中でやめて質量を測定した」とあるが、解答するのに必要な条件が不足していた。

本来は、「このときできる酸化銅は、全ての銅原子と酸素原子とが1対1の割合で結びついた化合物であるとする」という条件が必要だった。

理科の試験終了時刻から約10分後、県立銚子高側から「条件不足で正答が導き出せないのではないか」と連絡があり、発覚した。

公立高校入試での出題ミスは平成25年度後期選抜学力検査の社会で見つかって以来となる。

県教委は昨年の入試で採点ミスが相次いだ反省から、再発防止に向けて入念に準備してきたが、ミスをゼロにはできなかった。

県教委学習指導課の担当者は同日の記者会見で、「問題作成はしかるべき組織体制で行い、複数回、確認した。だが、今回の出題では実験で生じる物質への精査が不足し、適切な条件設定が行えていなかった。あってはならないことで申し訳ない」と語った。