手取川ダム湖畔を歩く 鈴栗隧道 序 石川県白山市
2020年12月12日。私は3度目の深瀬大橋にやってきていた。向かう先は左側、鈴栗隧道である。そもそも私はつい1ヶ月前、鈴栗隧道に向かう道路の崩落を見て到達をあきらめていたはずだった。2020.11.11それでも調査だけは続けていたのだが図書館、新聞、インターネット、どの手段でも成果ははかばかしくなかった。焦れた私は、周辺の地名を片っ端から検索するという挙に出た。そして、全く期待していなかった地名から大逆転の情報を得たのである。国土地理院地図を加工ご本人が希望されないのでリンクは張らないが、ある方が沢登りに行くためあの道を歩き、崩落地を高巻きで突破しておられたのだ。匿名希望さん提供それだけではない。もはやおなじみになった釜谷橋の写真も撮っておられたのだが……匿名希望さん提供何と、橋の奥には隧道らしき影まで見えていたのである。この当時は道路メンテナンス年報しか情報がなく、ほんとうに存在するのかさえ不確かだった鈴栗隧道。ようやく位置と現存を確認することができたのだ。そうなるとやはり訪問したくなるが、それとこれとはまた別の話だ。崩落地を突破された方がいらっしゃるということは励みになるが、だからといって私が崩落を突破できるようになるわけではない。そこで私は、私よりもっとベテランの方に応援を依頼することにした。その方こそゆたさんである。何だかいつもゆたさんにばかり頼んでいて申し訳ないのだが、県外の、しかもどんな様子だかわからない隧道の探検に付き合ってくれるような方はそういない。幸いゆたさんは快諾してくださった。2020年12月12日、ついに鈴栗隧道の探検に挑戦することになったのである。2020.12.12 ゆたさん始まったばかりですが、次回までしばらくお時間をいただきます。今年は正月の9連休、その後の3連休と夢のような休暇が続きましたが、その全てをブログの執筆に費やしました。おかげで連続更新記録を達成しましたが、さすがにストックが尽きました。ライントンネル、そして化石の話はもともと書くつもりはなかったんですが、つい出来心で書き出し思った以上に苦戦してしまいました。それがなければ鈴栗隧道完結できたと思うんですが。ということで、よろしくお願いします。