ピアニストになる為の道や経験、
単純にピアノの事などを
時系列関係なく 脈絡もなく、
思いたった時に更新する、
シリーズ『森本麻衣のピアニスト道』
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ピアニスト道107
「やむを得ず!音を抜くという選択肢もアリ」
手の大きさは千差万別
でも、
ピアノの鍵盤の大きさは世界中同じ
ということは…
どうしたって楽譜にかいてある
和音の音を全部弾くのは
厳しい場合もあります
ピアニストはある程度、
手がピアノに向いているので
(と、様々なピアニストを見て思う)
たまに音を抜くかもしれませんが
実際は多々ではない
でも
一番大切なのは
幼い子供さんから大人まで、
性別も関係なく
一人でも多くの方に
ピアノの良さを知ってもらい
趣味や特技、なんでもいいから
ピアノを楽しんでもらうこと
ですからね
では、
手の都合で音を抜く時
どうすれば良いのか
ただ、
闇雲に抜いても
もはや違う曲になります
そう!
気をつけることが
あるのです
ズバリ
①和音内に重複している音を探す
②メロディか伴奏か見極める
③ソプラノは抜かない
の3点
以下貼っている楽譜は
リスト/超絶技巧練習曲「マゼッパ」
実際は音を抜く必要のない和音ですが
分かりやすいものを選んでいます。
①和音内に重複している音を探す
例えば、
この赤枠の和音は、黄色のレ(左親指)を
抜く事が可能。
右小指+左小指で
同じレを弾いているレが3つ
和音の外枠となるソプラノとバスは弾くとして、中のレを一つ抜いても問題なし
②メロディか伴奏か見極める
マゼッパは
有名なメロディ《れーれーどしーしーラーラミーソふぁーられー》が外枠としてあって、
その中で超絶難しい細々とした装飾が展開されます。
ということは、メロディであるマル部分の音を抜くと、メロディがなくなってしまうのです。
(内声にメロディがあっても同じ考え方。)
上記のような意味で、
メロディの和音を抜く時に注意。
③ソプラノは抜かない
こちらはアルペジオになっていますが、
もしこれが同時に弾く和音でも、右小指で弾くソプラノは抜いてはダメです。
この様に和音が何回も出て大きな流れを作っている場合は、人間の耳はソプラノで流れを追います。ですので、ソプラノを抜くと別の曲になってしまうのでダメ。
以上、
和音の音を抜く時の
ポイントでした
世界中の一つ一つの曲の
一つ一つの和音で説明できれば
良いのですが、
《不可能》ですので
ご自身が取り組まれている
曲にポイントを照らし合わせて
ご活用下さい