ピアニストになる為の道や経験、
単純にピアノの事などを
時系列関係なく 脈絡もなく、
思いたった時に更新する、
シリーズ『森本麻衣のピアニスト道』
ピアニスト道76
「日本人作曲家の作品もいいよ」
ピアノを弾かれる皆さん、
日本人作曲家の作品も演奏されますか?
子供や小学生のコンクールなどでは
邦人作品が課題曲になっている事が
多いので
(例えば、平吉毅州氏の作品とか)
耳にされる機会、
弾く機会もあると思いますが、
テクニック的にも難しい
大人向けの邦人作品も
たくさーんあります
母国日本で生まれた作品を
弾くのも、とても良いものです
もちろん、
ピアノは西洋で生まれた楽器ですし、
バッハ、ベートーベン、シューマン、ショパン、ラヴェル、チャイコフスキー、などなど(書ききれない)の勉強はマスト
その中で 余裕があれば
ぜひ邦人作品も取り組んでみてください
一般にはあまり知られていないものも含め
邦人作品は 沢山あります
ですので、
全てはご紹介しきれませんが
今 パッと思い付くおススメを
一柳慧
「雲の表情 」
全10曲から成り立ち、私は「雲の澪」が好きで、ドイツでも弾いていました。元々、空を見るのが好きなので、そのインスピレーションが自然に曲で表現できるから。
西村朗
三つの幻影 から「aqua水」
この曲は人気があり、よく音大生が弾いていますね。水が溢れる様が、音によって素晴らしく表現されてちて、且つ、演奏効果もとても高い!
弾いていても楽しいです。
土田英介
ピアノのための波動
土田先生はお人柄も素晴らしく、音楽的才能も素晴らしい方です。私もソルフェージュを習っておりました。ピアノのための波動は、煌めく音形や空間に音が放出され、波動が見えるような、かっこいい作品。演奏技術は高いのでプロ並みのテクニックが必要。
武満徹
雨の樹 素描II
―オリヴィエ・メシアンの 追憶に
武満徹が若い頃からメシアンに影響され、作られたもので、テンポ指示や強弱もついており、武満徹の世界にどっぷりと入れる作品。私はいつもこの曲を聴くと宇宙をイメージする。時間は五分ほど。
三善晃
アン ヴェール
この作品は7分半ほどだけれど、それ以上に大きな作品と感じるほどスケールも大きく、弾きごたえがある。
どれも演奏技術は高く、
そして何より、暗譜がなかなか大変です
(まずは楽譜見てみてね)
でも、邦人作品の独特な響きは、
バッハやベートーベン、モーツァルトetc.にはない魅力があるのです