ピアニストになる為の道や経験、
単純にピアノの事などを
時系列関係なく 脈絡もなく、
思いたった時に更新する、
シリーズ『森本麻衣のピアニスト道』
ピアニスト道75
「より頭を使うのは
どっち!?
譜読みor仕上げ作業」
今日もレッスンで実際に話した内容を
こちら、ブログでもご紹介
「先生、練習の順番はどうされてますか?
伴奏の譜読みや新曲の譜読みもしなくてはいけなくて、その譜読みを一通りやってから、仕上げたい曲の練習に取り掛かるともう夜…で、
すでにヘトヘトになっていて、中々仕上げに時間が取れなくて・・・」
とのこと
このような状況の方も多いのでは?
特に音大生音高生は
アンサンブルや伴奏もソロに平行して
取組むので、必然的に常に、譜読みと仕上げの曲を持っていますよね。
私がおすすめするのは、
体力がある時に仕上げ曲
そう、先に仕上げ曲です
ここでいう仕上げ曲とは、
譜読みが終わって、
指が徐々に慣れている状態→最後の仕上げまで
を言います。
本番前の仕上げという意味ではない。
理由は2つ
(1)
演奏、曲のクオリティを上げる(その為に練習するのだけど)に必要なことは
集中して頭と耳を使うこと
集中・頭・耳がキーワード
頭と耳を使い
弾けてない部分をしっかりと見つけ
頭を使って効率よく効果の高い
練習法を探る
音楽的にどう作っていくか、頭と耳を鋭く保つ
この鋭さが思った以上にエネルギーを要する
そのように練習していると、
あ!ココ、一旦Pにすると良いかも
とか
あ!ココ、内声を出したら立体的に聴こえる
とか
あ!ココ、2回同じ旋律だから2回目変化つけよう、とか
ひらめきがある
このひらめきこそ、
音楽を深く掘り下げれる鍵
頭が疲れていては、
ただただ手先を動かして弾いています練習
しかできず、曲作りに成長が見られない…
となってしまうのです
また、本番近くなると、
通し練習もするので
必然的に体力もかなり使います
この面でも
体力がある先に練習するべきですね
(2)
譜読みは集中の質が、演奏時と違う
譜読みも頭がさえていることに越したことはありません。
しかし、疲れていても、自分のペースをつかみ、ゆっくり譜読みをすることは可能
また、読み間違えても、その場で読み直し、見直しもできますね
しかも、高音や低音で五線からはみだして何本も加線がある音なんかは
その音にド、などと書いても全然OK!
弾いてるうちに覚えますから、何度も音を読み直す音には書いちゃって
集中して音楽にのめりこむとき、
頭や毛穴から湯気が出るような、体の中でエネルギーが沸騰しているような感覚になるでしょう
そのアツさはとても大切
音楽に入り込めるのは、譜読みが終わってある程度弾けてから。
しかし逆に、
ある程度弾けてくると、適当にナアナアに練習してしまう人も
仕上げに向かって曲を作るエネルギーは
譜読みよりも大きく、
必要だということを忘れずに