ピアニストになる為の道や経験、
単純にピアノの事や、
ピアニストとしての価値観や感じる事を、
時系列関係なく、脈絡もなく、
思いたった時に更新する、
シリーズ『森本麻衣のピアニスト道』

ピアニスト道45
「コンサートの余韻を楽しむということ」



芸大学部と芸大大学院時代、
私は副科でお琴と日本舞踊を履修していました流れ星(選択は自由で、他にも古楽器のフォルテピアノや声楽も履修しました)


ピアノで奏でる90%の音楽は西洋生まれと強く意識して勉強しているのですが、日本人として邦楽の楽器も音楽も、純粋に好きなのです。



他には、親友に日本舞踊家がいたり、浴衣を自分で着れるようになるラブラブとの噂もあり笑、履修したいと思っていました。


そして最大の履修理由は、
芸大の教授レベルの超一流の先生方に、
ド初心者の私が習える機会なんてこの後100000%無いのだから、大学にいるうちにやらなきゃ!とも思っていましたウインク



お琴も日本舞踊も難しかったのですが、
西洋音楽と邦楽の雰囲気は180度位違うので
(私はそう感じる)
大変に貴重な経験となったと今振り返っても思います。芸大よ、感謝お願い

写真はネットから拝借。歌舞伎座で坂東玉三郎さんの藤娘を観た時の衝撃は今でも忘れられません。妖艶さと滑らかな踊りに心を奪われました。人間国宝というオーラを生で感じさせて頂きました。




そんな中、
日本舞踊の授業の中で1番心に残っていること。



それは、


超!凛々しいお姿の日本舞踊の先生が、
ある授業でさらっと仰っていたお言葉。



コンサートで本当に素晴らしい音楽を聴いたあと、すぐに満員電車にのるほどもったいないことはない。ナンセンス。
できれば、素敵なレストランにいって余韻を楽しみ、タクシーで帰宅するべきだ、


と。


学生の私は心の中で、
え〜学生にそれはちょっと無理では…!
と、正直思いましたキョロキョロアセアセ


が、

学生を終えた今は、
先生の仰る事が分かる!!!!


経済的なことは置いておいても、
コンサートの後すぐに満員電車にのるか、少し散歩をするのか、少しベンチに座ってプログラムを見返してみるのか、は気持ちの問題が大きい。

余韻を楽しむことは、やはり芸術を楽しむことと大きく関係がある気がします。



日々悩む事があったり、毎日時間に追われる子育てや、仕事、人付き合いなど、それぞれに色々とあると思いますが、

芸術を鑑賞、コンサートに行って芸術に触れるというのは非日常的な空間。


気分転換にもなるその素晴らしい空間を、
より極上のものにするのは、
余韻が1つのキーワードキラキラキラキラ


皆様も芸術鑑賞の機会には
ぜひ余韻をお楽しみ下さいニコニコ


毎日の生活が芸術によって、
より豊かに、
より多彩に、
より実りあるものになりますように。