単純にピアノの事などを
時系列関係なく 脈絡もなく、
思いたった時に更新する、
シリーズ『森本麻衣のピアニスト道』
ピアニスト道28
「お手本の大切さ」
ピアノを弾いているそこのあなた
今取り組んでいる曲のお手本
しっかり聴いて勉強してますか
ここで言う、
手っ取り早いお手本は
プロの演奏=CDです
その昔、小学校の習字の授業、
上手く書く為には
先生のお手本を横に置いて
しっかり見て
イメージしながら書きましたよね
音楽、ピアノだって同じ
やはり、一流を聴いて、
耳から勉強する事で
自分の演奏も必ず上達します
なぜって、
あー、こんなにも綺麗な音で弾いてる!
うわ〜、こんなに音の粒が揃っている!
こんなに和音が重厚だなんて凄い!
ここはこんなに悲しい雰囲気なのか!
etc
と感じることで
これに近づく為にはどうすれば
と考えるからです
「近づく為に」考え努力することが
とても重要
音大生の場合は
CDを先に聴くなと
先生に言われている人もいると思います。
譜読みより先に聴いてしまうと、
仕上がりのイメージが付いてしまうから
その方がすぐに上手く弾けるじゃん!
と思ったかもしれませんが
音楽家を目指している音大生になると、
弾いているピアニストの個性や解釈までコピーしてしまい、自分で音楽の内容を考えることなく、
他人の演奏を真似して、さも自分の音楽のように演奏し、努力無しの近道をしてしまうからダメなのです
ただし、
ある程度、
曲が自分のものになってきたころに、
同じ曲を何人かのピアニストの演奏で聞き比べするのは、大いに意味のある勉強なんですよ
CDはただのBGMだけでなく、
天才ピアニストが後世に残してくれた
素晴らしい宝物
活用しない選択肢はない
又、理想の演奏が分かって
そのように弾きたいと思うのに
どうしても近づけないのなら
堂々と先生に
「こう弾きたいのに近づけない」と
伝えること。
その解決策を教えてくれるのが先生であり
そこが分からない先生なら
表面的なピアノの先生じゃなくて、
ちゃんと分かっている先生に習った方がいい