ピアニストになる為の道や経験、
単純にピアノの事などを
時系列関係なく 脈絡もなく、
思いたった時に更新する、
シリーズ『森本麻衣のピアニスト道』
ピアニスト道12「私の幼少期」
私がソリストとしてピアノ協奏曲を
演奏させて頂く、
5/27(土)14:00開演 @東京芸術劇場
“熱演ベートーヴェン7.5.3"
あと1カ月半に迫っているので
私自身もお会いする方々にコンサートのお知らせをさせて頂く事も多いのですが
コンサートの趣旨や内容のご案内の他に、
「ピアノやバイオリンを習っているお子様はいらっしゃいませんか?」とお聞きします
なぜなら
お子様に、
まるで、乾いたスポンジが水を吸うかのように純粋に芸術を感じる感受性がある子供達に、
生の、プロの、オーケストラやピアノを、
生の、プロのクラシックコンサートを、
聴いてもらいたいからです
まだまだ才能の引き出しが無限にある子供達が
ちゃんとプロのクラシックコンサートを聴かなくてどうするの
と真面目に思っているのです
〔しかも今回は特別料金2500円なので、クラシックコンサートに行ったら子供達は寝てしまうから、高いチケットはウーン…と思ってしまう方にも行きやすいチケットだから〕
というのも、
私自身、幼稚園児の時からコンサートに行って(正しくは連れていかれて)ました
通常の不定期なコンサートはもちろん、
市民コンサートという団体に入っていて、
月に一回一流演奏家のクラシックコンサートに行くのです
当時はまだまだクラシックの「クの字」もしらないので、
爆睡する事も多々ありましたが、
それでも、怒られもせず、
よく連れて行ってもらっていました
まだ私が六歳ころだったかな、
愛媛は松山の、その市民コンサートに
チェリストの巨匠
ミッシャ・マイスキー氏も来ていました
本当に幼い頃の記憶なのに、
今でも頭にミシャ・マイスキーが弾いている
姿が思い浮かぶのです……
彼は伴奏も無くてチェロ独奏、舞台の真ん中に座って、猛烈なエネルギーで弾いていました。。
そして舞台袖に引っ込む度に、
上の服の色が変わっていました。
回数も覚えてます。3回
幼心に「なんでこの人着替えるの?」と思って、後からコンサートの方に聞くと汗をかいて着替えないと大変だから、という理由まで覚えています
また、
尊敬するピアニストの小山実稚恵さんも
市民コンサートで演奏されていました
その当時私は、小山さんがショパンコンクールで入賞された方で…とかそういう事は全く知らず、ただただ生のピアノを心と目と耳で聴き、
小山さんは髪が後ろに長くて、薄い色のドレスを着て、鍵盤を右と左にすごい速さで弾いていたその姿をありありと覚えているのです
また、
吹奏楽の演奏会では、
ラッパの音がすごいな(今思えば金管のこと)、
突き抜ける感じ、
なんか心臓に刺さる音だな、
クラシックではないけどかっこいいリズムだな、
と体を前にして聴いていたのを覚えてます
その日はアンコールでお客さんが演奏に合わせて手拍子をしたのですが、
思い切り大きく手拍子するものだから、その手の痛い感じまで鮮明に思い出せる……
今考えると、松山でも
すごい方々が弾いていて感動
兎にも角にも、子供の頃に、
身体で感じること、
目で耳で、心で感動することは、鮮明に覚え、
そして体の中に入っていくのです
私は、幼少期からコンサートに連れて行ってくれた母にとても感謝しています
もし、あの頃私がコンサートに行って耳で生の演奏を聴いていなかったら、
例えピアノは弾いていたとしても、絶対に今皆様にお見せできている「今の私」ではなかったでしょう
お子様を持つお父様お母様、
ぜひ、どんどん、
クラシックコンサートに
お子様を連れて行ってあげて下さい
東京は未就学児は入れない事も多いので
小学一年生からはバッチリ大丈夫
音楽家になるならないの大きな事ではなく、
生演奏の迫力、息遣い、エネルギー、リズム、他のお客様の雰囲気、コンサートホールの空間を感じる心を育て、音感も付き、知識教養の引き出しを増やし、
大きく成長した時に、
色々な場面でプラスに働く事は
間違いないです
コンサート情報 書いておきます
5/27(土)14:00開演 @東京芸術劇場
“熱演ベートーヴェン7.5.3"
特別一律料金 全席2500円
チケット
●東京ニューシティ管弦楽団チケット
03-5933-3266(土日祝除く10-18時)
●東京芸術劇場ボックスオフィス
0570-010-296
●日欧芸術文化振興会
03-3443-1524
●チケット ピア0570-02-9999
(ネットも購入可 Pコード327-224)
※チケットピアのみ座席指定不可