ピアニスト道2「ペダル♪」

ピアニストになる為の道や経験、

単純にピアノの事や、

ピアニストとしての価値観や感じる事を、

時系列関係なく、脈絡もなく、

思いたった時に更新する、

『森本麻衣のピアニスト道』

ピアニスト道 2

「ペダル！」

普段お会いする方は音楽関係でない方も多く

何かの話題の中で、

ペダルについて聞かれることがある。

あのペダルの真ん中と左は何するの？

右のは音をのばすんでしょ～？と

私の感覚では

「誰でも知ってるだろう」なことも

そうでないと気づく最近

そりゃそうだ

そんなわけで、

今日はペダルについて

（グランドピアノのペダル）

 

 まず一番右ダンパーペダル

ダンパーペダルを踏むと

ピアノの内部のダンパーが持ち上がり、

弦から離れます。

そうすることで、ペダルを踏んでいる間は弾く音全てが響く仕組みです

…って

ダンパーってなに

って思われた方

その反応は正しいです

ダンパーやら弦やら響くやら分かりにくい

摘んでいるこれがダンパー

ダンパーとは・・・

ピアノは鍵盤を押すとハンマーが上がり、

その上がったハンマーが弦をたたいて

その弦が振動し音が出ます。

（中間部の音域は一つの音に対して３本の弦をたたくよ写真は低音部なので弦自体が太くなって2本に）

弦を叩いたままだと音が延びたままなので、

それを抑えるのがダンパーなのです。

↑ペダルを踏んでダンパーが弦から離れている

↑ペダル無し。ダンパーは弦とくっついている。

イメージは、

トライアングルを叩くとチーンと音が鳴り

手が押さえるとチーンが無音に

その手の役割がダンパーです。

ダンパーのことをお分かりになられたでしょうか

ではダンパーペダルに話を戻します

ダンパーペダルは一度踏むと、

弾く全ての音が響くので踏みかえる事が大切

初心者の方によくあるのが、

踏みかえているのに音が濁る

ペダルを使って音が濁っている演奏は

本当に濁りが目立って耳が痛いです

今まで濁っていると散々言われてきた方

このblogを読んだら大丈夫笑

コツを教えます

濁らないコツは、ズバリ

「踏みかえる音を弾いた後でペダルを踏む」

基本的にペダルは音と同時に踏むものではありません。

発音良く音を鳴らしたすぐ後に踏むものなのです。

これはピアノの基本中の基本中の基本なのに

勘違いしている人の多いこと

言葉では伝わりにくいのが残念です

より実践して習得したい方は・・私のレッスンを受けてください 一番わかっていただけるはずです

また、

ペダルを「踏む」というのにも何種類もあります。迫力ある場面では下まで精一杯踏みますが、曲の中では四分の一踏んだり、半分踏んだり、全部踏んでいて半分だけ踏みかえたりしています。

次は、真ん中のペダルソステヌートペダル

使い方は、

まず最初に音を弾いた後でソステヌートペダルを踏みます。

そうするとその最初の音だけが響き、そのあとに弾く音はノンペダル状態で弾くことができるのです

ただ、このペダルは使用頻度がかなり低い。

現代の作曲家の曲でしたら使用することもあるかもですが、一般的なクラシックの作品では使用することはほぼないに等しいです

最後、

一番左のペダルソフトペダル（シフトペダル）

こちらは弱音ともいわれており、音を小さくすることができます。

ただ音を小さくするというと単純ですが、

私の感覚では「音量も小さくて音色も変えたい」時に使うのがこのペダル

 弱くて少しモコモコとした丸い音になります

ここで注目していただきたいのが、

その仕組み

上の方で、

一つの音に対して３本の弦をハンマーがたたくと書きましたが、

このペダルを踏むと、

一つの音に対して２本の弦をハンマーがたたくのです

なんとなく意味が分かりますか

つまり、

３本だったものが２本の弦しかたたかなくなるので物理的に音が弱くなるわけです

そして肝心のなぜ２本になるのか

それは

ソフトペダルを踏むと

ピアノの内部にある鍵盤とハンマーとがくっついている土台が

そのままそっくり全体に右に弦１本分だけ

ずれるのです

↑ソフトペダルなし。ハンマーが3本たたいてます

 

↑ソフトペダルあり。右にハンマーがズレて2本しかたたいてない。

どうですか

すごいですよね

ソフトペダルを踏むと鍵盤全体が右にずれるなんて、ピアノはよくできているなぁと感心している毎日です

ちなみに、小学3年生くらいまでは

足が床に届かないのでペダル台を使ってペダルを踏みますよ

 

そんなところでまた今度