後悔って言葉は好きじゃない。

でも、
何かを経験してそれを次に生かす為の後悔なら、人生をプラスに生きるスパイスになるのかも。

あの時こうしとけば良かったなぁ

と思うこともたまにはあるけど、
結局そう行動したのだからそれが最善だったのか、その当時の自分にとって色々な面でベストだったのか。

今までの人生は全て自分で選んで自分がもたらしたものだと思っているから。


ピアノに関して、
やれば変わっていたかもと思う不動の第一項目はメンタルトレーニング。

ピアノ弾きはなんとも精神的に強くないとやってられないと思う。

私は高校から毎月愛媛から東京にレッスンに通っていたわけだが、尊敬する先生に度々言われていたことはガラスの心臓どうにかして。

自分でも図太くなりたい(本番の時など良い意味でねラブラブ)といつも思っていたものの、三つ子の魂100まで、そうそう人間が変わるものでもない。

また、その繊細さが長所でもあるわけだし、強くなるなんて経験と時間と努力が解決することの方が多い。
実際、18歳の芸大学部受験から大学院とミュンヘン留学を終えた現在の私は確実に大人な強さも備わっていると思う。

ただ、私が考えるピアニストはもはやスポーツ選手と同じ。
日々練習をして、一回の本番でその成果を発揮するのだから。
お客様がいる以上やり直しはムリ。

世界の一流スポーツ選手は練習プログラムにメンタルトレーニングも組み込んでいる。日本のアスリート達もそうだとよく聞く。

私もしたかったな。
もしメンタルトレーニングの訓練をしていたら、どうなっていたのかな。

その答えはこれからの時間で実践し見つけていくしかない。
これからのピアノ人生の方が長いのだ。

私の周りにはたくさんの音楽家がいてハタから見たらすごく強く見えるのだけど、それぞれ悩む事もあるのだろうな。