【『はじめに』より引用】
人間の心の問題や悩みについて考える際、つい、私たちは自分自身のことや、患者さん自身やクライアント自身のことを考えてしまいがちです。でも「推し」が教えてくれるのは、人間の心の問題は承認欲求やアイデンティティだけで成り立っているのでない、ということです。誰かを推すこと、誰かを応援すること。なんらかのグループや共同体に所属し、そのおかげで気持ちが充たされること。それらも人間の心の問題を考えるうえで、大事な構成要素のはずです。心の問題について考える際には、たいていの人が自分自身や患者さん自身やクライアント自身に注目しがちですが、そうでなく、その人が誰を推しているのかも考えに入れるべきではないでしょうか。
【引用終わり】
●精神医学や心理学では、承認欲求やアイデンティティについて、多く語られてきた。
●「推し」やそれに類する活動も、承認欲求などと同じくらい重要である。自分が推している誰かが活動している時や、自分が推している対象と一体感を覚えている時にも気持ちが満たされる。
●「推し活」は、自分自身の心理的な充足だけでなく、推される側を応援する、エンパワーする力が伴う。
精神科医でブロガーの著者が論じる、「推し活」の効能。
そして、僕が推しているのは、、、、
断然、青山繁晴参議院議員
アーティストのNumber_i
女優の奈緒さん
宇宙戦艦ヤマト
ですね(笑)。
確かに、推しが同じ人と会話していると、元気になります。そして、アンチが登場するとなにかしら傷つきます。
SNSで個々人が自由に発言できるようになったことの光と影が共存しているのが、「推し活」なんでしょうね。
「「推し」で心は満たされる?」熊代亨(大和書房)
【6月19日読了】
【オススメ度★★★】