【裏表紙の内容紹介を引用】
仏教が、キリスト教やイスラム教ともっとも異なるのは、聖典の他言語への翻訳を積極的に推進したことだった。
インドに生まれ、中国・朝鮮から日本へ、チベットからモンゴルへ、東南アジアやヨーロッパでは全く別の姿を見せながら、各地の言語と文化を大きく変容させてきた〈世界宗教〉。
その多様な全体像と歴史を、大きな視野から描き出す。
日本研究国際賞を受賞した著者のロングセラー、チベット歴史文献学の第一人者による待望の邦訳。
【引用終わり】
フランスの日本研究家による仏教史の研究。
一神教の文化圏の学者が仏教を論じた本なので、我々日本人から見れば、逆に日本の宗教観と欧米の宗教観の違いが感じられます。
【一神教圏から見た仏教の不思議】
●「至高神」が存在しないこと。
●宗教というより、哲学に近い。
●膨大な量の聖典。
●サンスクリット語で伝道される。
●中心的組織が存在しない。
●三宝への帰依だけて簡単に信徒になれる。
●大乗と小乗に分離。
「仏教の歴史」ジャン=ノエル・ロベール(KADOKAWA)
【6月7日読了】
【オススメ度★★】