「日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか」渋谷和宏(平凡社新書) | 乱読家ぽちんの独り言

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なぜ、日本の会社員はやる気を無くしたのか?


本書は、

●賃金が上がらないこと

●減点主義的な処遇

●人材が育たず、競争力が損なわれる悪循環

●無駄な仕事の蔓延と自主性・成長機会を奪うマイクロマネジメント

と結論づけています。




僕は、戦後日本が、「自分の命は、他者のため、社会のため、国家のために使うこと」という、本来日本人が持っていた国家観、人間観、人生観、労働観を教えずに、

「自己実現、平等、権利、リスク回避」を教え、「戦うこと、争うことは悪いこと」と教えていることに根本的原因があると考えています。


皆が「自己実現、平等、権利、リスク回避」を求めたら、生きることはつまらなくなります。

それよりは、他者に喜んでもらえる為に、未来を生きる人たちが幸せになる為に働くことを考えれば、仕事が楽しくなるように思います。


「日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか」渋谷和宏(平凡社新書)

【5月27日読了】

【オススメ度★★★】