「顔に取り憑かれた脳」中野珠美(講談社現代新書) | 乱読家ぽちんの独り言

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●人間は驚くほど「顔」を見ており、見ている時間のほとんどは目を、次に口を見ている。


●人間の脳には顔を認識する専門領域があり、巨大な神経ネットワークが横たわっている。


●人が知っている顔の数はおよそ5000人。


●赤ちゃんには、はじめから顔を認識する能力が身についている。赤ちゃんには、人間以外の動物の顔の違いを認識できる能力があるが、その能力は成長と共に失われる。


●人間の脳には人間の顔の形に反応する「顔ニューロン」がある。(ヘビに反応する「ヘビニューロン」もある)




「ヘビニューロン」の話が面白かった。とぐろを巻いた紐状のものを見かけると、人間の脳はヘビと認識して、緊張状態になるという。

僕の場合、「虫」と「波」、「暗闇」が本能的に怖いので、それを感知するニューロンが他者より強いのかもしれない。


また、人それぞれに好きになる異性の(あるいは同性の)顔のタイプがあるようだが、それも人それぞれで「美人ニューロン」のようなものがあるに違いない。

知らんけど。


昔、僕にとっては顔がメッチャタイプの女性がいて(多分、「美人ニューロン」が発動)、周りの友人達からは「あの人は危険だから、近づかない方がいい」と何度も何度も警告されていたのだが、ふらっと近づいて、その後、精神的には心をナイフで何度も串刺しにされるような恐怖体験をした事がある。


本能的な反応に惑わされてはいけないようだ。。。



「顔に取り憑かれた脳」中野珠美(講談社現代新書)

【5月19日読了】

【オススメ度★★★】