「言い訳するブッダ」平岡聡(新潮新書) | 乱読家ぽちんの独り言

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【カバー袖部から引用】

仏教の教えには、たくさんの矛盾がある。その矛盾を解消しようと、ブッダの後継者たちは必死になって「言い訳」を積み重ねてきた。同時にそれは、仏教を世に広めようという涙ぐましい努力の跡でもあったー。

「ブッダは眠らない?」「殺人鬼も解脱できるワケ」「肉食禁止の抜け道」・・・・・・難解で非合理的な教義も、すべて「嘘も方便」だとわかれば、もう仏教なんて怖くない!

仏教を進化させた「言い訳」から、その本質に迫る。

【引用終わり】


●ブッダは、「目覚めた人」だったので眠らない。ゆえに、夢を見ない。夢を見たのはその一つ前の菩薩の段階である、、、という言い訳。


●ブッダの死後、輪廻を受け入れ教理の体系化をしたブッダの弟子たち。この世の不条理を前世の報いとする業報思想を作り出した。


●修行で神通力を持った弟子たちが簡単に殺されてしまう理由は、神通力は、持っても使ってはいけないから。


●五戒の定めのある「生物を殺さない」。出家僧は守らないといけないが、肉を食べている。「自分はその動物が殺されるのを見ていないから良い」と言い訳。




なとなど、、、仏教だけでなく、キリスト教含めて伝統宗教は言い訳しつつ成長していったようですね。

まあ「嘘も方便」と申しますから。。。。



「言い訳するブッダ」平岡聡(新潮新書)

【4月9日読了】

【オススメ度★★★】