令和6年3月に読んだ本 | 乱読家ぽちんの独り言

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令和6年3月に読んだ本をアプリ「読書メーター」にまとめてもらいました。

3月の読書メーター

読んだ本の数:22

読んだページ数:5866

ナイス数:174

これならわかる台湾の歴史Q&A〔第2版〕これならわかる台湾の歴史Q&A〔第2版〕感想
「台湾有事は日本有事」と言われ続けているけど、実際、台湾のことはほとんど知らないので、勉強のために読みました。少数の先住民、蒋介石が率いる国民党軍とともに台湾に移った外省人。それ以前からいる漢民族。長く続いた国民党(外省人)による独裁による痛みの歴史。世界の半導体の半数以上を作るTSMC。台湾は親日国だから大丈夫と、安心していたら中国に取られてしまいますね。
読了日:03月01日 著者:三橋 広夫

京大哲学講義 AI親友論京大哲学講義 AI親友論感想
「AIと人間のあるべき関係」を問うとは、「AI」を問うことであると同時に、人間を問うことでもある。「奴隷」か「支配」のどちらかに割れがちなAI議論に新たな論点(AIは親友になれるのか?)を提唱されています。どんどん学んでいって自律しているように振る舞うAIですが、 AIが学んでいくのは人間の行為であり、AIの進化はより人間の本質を明確にしていくように思えます。将来、人間とAIの関係性がとうなるのかは、結局、今の我々の振る舞いで決まるように思いますし、我々はその結果を受け入れざるを得ないように考えます。
読了日:03月06日 著者:出口康夫

なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学感想
⚫︎「職場がゆるくて辞めたい」という若者が少なからず存在している。労働環境の改善は必ずしも定着につながるとは限らない。会社には不満はないが不安はある。就職先の決め手は「自分の成長が期待できる」こと。⚫︎若手の就労意欲の継続には、職場の心理的安全性だけでは不十分で、キャリア安全性が必要になる。等、、なるほど「Z世代はこんな子達だから」と思い込みを持って関わるのではなく、ちゃんと雑談をして、ちゃんと向き合ってあげることがポイントのようですね。しかし、、、、上司の仕事はますます増える一方でんがな。
読了日:03月06日 著者:古屋星斗

動物たちは何をしゃべっているのか?動物たちは何をしゃべっているのか?感想
動物にできて、我々人間に出来ないことは山ほどある。我々は間違っても「動物の頂点」ではないことがよくわかります。現代の我々は、言葉に頼りすぎたことで、「文脈を読み解く力」が衰退しているのかもしれません。Twitterの炎上や、二項対立でしか考えられない人が増えているのは、はそれが原因なのかも??そして、文字中毒の僕は、言葉以外の「文脈を読み取る力」が失われて、どんどんと、、、アホになっているのかも。。。
読了日:03月07日 著者:山極 寿一,鈴木 俊貴

家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊 (PHP新書)感想
長くて平和な江戸時代は、今の日本人の価値観の中に多く残っています。安定思考、正直、忠義、慈悲、分相応など。現代日本の平和も「軍拡が進む独裁国」に囲まれ、「アメリカの弱体化」などで、怪しくなってきました。少子高齢化と経済停滞で日本の国力も相対的に弱まっていく中で、幕末期、第二次世界大戦前後以来の外交危機が訪れようとしています。こんな危機だからこそ、日本の国のリーダーは「人(主権者)のために生きる人」「国家観、歴史観、人間観、政局観、経済の相場観という五観を持った人」でないといけませんね。
読了日:03月09日 著者:磯田 道史

遺伝子が私の才能も病気も決めているの?遺伝子が私の才能も病気も決めているの?感想
免疫系、DNAと遺伝子とゲノム、セントラルドグマ、がんと遺伝、糖尿病と遺伝、アルツハイマーと遺伝、DNAのスイッチのON OFFの仕組み(エピジェネティクス)、DNAに組み込まれたウイルス(ウイルス化石)など、、、文章だとなかなか理解できない事が、漫画で書かれてあるので理解が進みます。あ、僕が本当に理解できているかは、知らんけど。
読了日:03月10日 著者:上大岡 トメ

キリストと性: 西洋美術の想像力と多様性 (岩波新書 新赤版 1992)キリストと性: 西洋美術の想像力と多様性 (岩波新書 新赤版 1992)感想
2000年の歴史があり、世界の様々な地域で、様々な解釈をされて、今も残るキリスト教。一方、性的なものは、人類を支えてきた基本的。なので、キリスト教をめぐる性的な解釈はいかようにも拡がりますわなぁ、、、という話かと思いました。
読了日:03月11日 著者:岡田 温司

ワクチンを学び直す (光文社新書)ワクチンを学び直す (光文社新書)感想
ちょっと前まで、「mRNAワクチンは善か悪か」という二項対立での議論が、特にネットでは見かけましたが、最近は少し落ち着いてきたように思えますね。当時、ワクチン関係の本も乱読しましたが、特に陰謀論に寄っている方の本は、「本を売るためのキーワード」のオンパレードで、一般人がパニックになっている時に二項対立で煽るのは「お金儲け」につながるのだなぁと、、、本当に思いました。今は岸田政権の支持率低下を利用したビジネスもで出来ていますか、基本的「ワクチン陰謀論」と構図は似ているように思います。
読了日:03月11日 著者:岩田 健太郎

日本とユダヤの古代史&世界史 - 縄文・神話から続く日本建国の真実 -日本とユダヤの古代史&世界史 - 縄文・神話から続く日本建国の真実 -感想
東北大学名誉教授の田中英道先生と駿台予備校講師の茂木誠先生の対談。古代日本にユダヤ人の渡来が頻繁に繰り返され、それが日本の政治や文化、宗教に影響を与えた、、、という仮説(想像?)についてお二人が語っておられます。ある程度、読書に知識がある場合なら、対談本は面白いと思いますが、いきなり本書を読んだら、対談本のわかりにくさ、読みにくさを感じました。本書の前半はそれぞれの先生の論文があり、後半を対談として、それぞれの先生の引き出しを開けあうという内容なら読みやすくてよかったのではないかと思いますね。
読了日:03月12日 著者:茂木 誠,田中 英道

ダーウィンの呪い (講談社現代新書)ダーウィンの呪い (講談社現代新書)感想
たしかに、「進化」という言葉は、誤解して使われていることが多い。例えば、「キリンの首が長いのは進化の結果である」という意味は、「種の多様性として、結果として首が長くなったキリンか生き残り子孫を残した」という意味だが、まるで「個体のキリンが意思を持って首を長くした」という意味を含意して語られることが多い。「進化」は個体(親)から個体(子)に遺伝子が引き継がれる時に起こる多様性をベースに語られる言葉であるが、親単体や子単体の成長や、単体のバージョンアップとして捉えがち。ポケモンの進化も誤用やね。
読了日:03月13日 著者:千葉 聡

“血糖値”を制して脂肪を落とす!: 最新エビデンスと実体験からわかった最強血糖コントロールダイエット (美人力PLUS)“血糖値”を制して脂肪を落とす!: 最新エビデンスと実体験からわかった最強血糖コントロールダイエット (美人力PLUS)感想
①朝はタンパク質をしっかり摂る②コーヒーはランチ後よりも食前に③昼は好きなものを食べていいが、糖質を後に食べる。④午後、夕方にちょい糖質おやつ⑤夕食はダラダラ食い⑥夕食後はゴロゴロタイム⑦夕食から翌朝までは12時間のおやすみ断食これを実行すれは痩せれます。たぶん。僕は①②③④をやってるから、太らないのかもしれません。
読了日:03月13日 著者:薗田憲司(血糖おじさん)

宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか感想
ヨーロッパ、中東など、戦争を繰り返してきた地域ほど、強力な教義体系を持つ宗教が広がっていく。中国の中華思想も、共産主義も宗教のようなものと考えることができる。一方、日本は宗教は、独自のフワッとしたものである。外来宗教である仏教を、日本古来の自然崇拝と先祖崇拝と一体化させて、独自の教義を生み出し、発展させた。四季の変化が有り、何度と自然災害を受けて、「無常」の価値観が土台にあること。そして、権威はあっても権力を持たない天皇陛下のご存在。この2つが、日本の独自の宗教性をイジさせているのでしょう。
読了日:03月16日 著者:ロビン・ダンバー

SDGsの不都合な真実 「脱炭素」が世界を救うの大嘘SDGsの不都合な真実 「脱炭素」が世界を救うの大嘘感想
⚫︎メガソーラーによる環境破壊と災害リスクの増大⚫︎国民を貧困化させる再生可能エネルギー⚫︎投資家のための「EV戦略」⚫︎環境NGOとドイツ政府の親密な関係⚫︎企業のSDGs投資は空疎⚫︎現実を無視した「環境原理主義」⚫︎脱炭素は日本の屋台骨の自動車産業を脅かす⚫︎水素エネルギーを盲信することは危険⚫︎「レジ袋有料化」は海洋ゴミ削減には全く無意味。。善人の仮面を被って、新しい利権でボロ儲けし、環境を破壊し、貧困を作り出す人たち・国家に気をつけよう。
読了日:03月19日 著者:川口 マーン惠美,掛谷 英紀,有馬 純

運気を磨く 心を浄化する三つの技法 (光文社新書)運気を磨く 心を浄化する三つの技法 (光文社新書)感想
「私の人生は、大いなる何かに導かれている」「人生で起こることには全て大きな意味がある」「人生の問題は、自分に原因がある」「大いなる何かが、自分を育てようとしていると受け止める」「逆境を越える叡智は、すべて与えられる」
読了日:03月20日 著者:田坂 広志

1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録感想
「専門家は政府から聞かれた個別の課題に答える」という暗黙の境界線を越え、政府がなかなか見解を示さない中で、専門家として独自の見解を出し続けた尾身茂さんはじめ、専門家の皆さんの葛藤の記録。「情報の不足」「専門家の役割、政府との関係が不明瞭」「専門家の仕事が属人的」「専門家の提言の意図が伝わらない」等の壁に直面しながら、現在の状況よりも半歩進んだ100を越える提言を出され矢面に立ち続けられました。コロナ禍を振り返り、次のパンデミックに国家として備えるために、政治を志す者にぜひ読んでいただきたい本です。
読了日:03月21日 著者:尾身 茂

トランスジェンダー入門 (集英社新書)トランスジェンダー入門 (集英社新書)感想
社会により「らしさ」を求められる事で苦しみを感じるのは、はたして「性別」だけだろうか?と考えました。長男らしさ、夫らしさ、親らしさ、おじいちゃんらしさ、社会人らしさ、会社員らしさ、管理職らしさ、大卒らしさ、理理系らしさ、大阪人さしさ、地域の役員らしさ、、、、、人は皆、社会から押し付けられている「らしさ」にどこか違和感を感じておられるのではと思います。しかし、「らしさ」は、そのように振る舞うことで、生きる場所や社会的な役割を与えられるものであり、その個々人を生かすものでもあります。
読了日:03月22日 著者:周司 あきら,高井 ゆと里

健康長寿の人が毎日やっている脳にいいこと――アンチエイジングの名医が教える!健康長寿の人が毎日やっている脳にいいこと――アンチエイジングの名医が教える!感想
《生活習慣》本や新聞の音読。二日前の日記を書く。新しいもの好きになる。《食生活》一口30回噛む。食べ過ぎよりも、痩せすぎ注意。《身体》早歩き&ゆっくり歩き。ストレッチ。腹式呼吸。だそうです。
読了日:03月24日 著者:白澤 卓二

「ことば」の戦略 たった1語がすべてを変える。「ことば」の戦略 たった1語がすべてを変える。感想
⚫︎動詞よりも名詞がものをいう(嘘をつくな→「嘘つき」になるな)。行動をアイデンティティに変換。⚫︎他者からの誘惑を断る時には、「〜できない」よりも「〜しない」の方が強力。「できない」は拒否の原動力が自分の外にあり、「しない」はそれが自分の中にある。⚫︎正しさのトレードオフにある時に、「何をすべきか」と考えると前に進めない時がある。その時には、「何ができるか」を考える。⚫︎他者から助言を求められることは、当人の自尊心がくすぐられて、賢くなった感覚を得られる。すると、助言を求めた他者の評価も上がる。
読了日:03月25日 著者:ジョーナ・バーガー

大人のための生物学の教科書 最新の知識を本質的に理解する (ブルーバックス)大人のための生物学の教科書 最新の知識を本質的に理解する (ブルーバックス)感想
【カバー裏面の内容紹介を引用】読みやすくて面白い画期的な教科書!日々ニュースなどで目にする生物学の用語たち、DNA、ヒトゲノム、PCR法、mRNAワクチンetcそれらがきっちりわかれば、さらにその先の生物学の最新知見もわかるようになる。単なる解説にとどまらず、豊富なコラムとともに、読み物としても楽しめる新しい教科書の誕生です!【引用終わり】いやいや〜いやいや〜本書は、結構、難易度が高い教科書でした(汗)
読了日:03月26日 著者:石川 香,岩瀬 哲,相馬 融

世界は「関係」でできている: 美しくも過激な量子論世界は「関係」でできている: 美しくも過激な量子論感想
シュレーディンガーの猫。部屋の中の猫は「死んでいる猫」と「生きている猫」は重ね合わさった状態で存在している。しかし、人が部屋の扉を開けて、猫を観測することで「死んでいる猫」か「生きている猫」かが確定する。人が観測することによって、重ね合わせの状態から確定した状態になる。最近の物理学者は、世界の姿を多次元と仮定。著者は、この世界は「関係」で出来ていると考え、観測者と猫も相互作用の関係で表されるとしています。そして、相互作用が働いていない状態(部屋の中にいる猫)では、猫には物理的属性がないと考えます。
読了日:03月28日 著者:カルロ・ロヴェッリ

肥料争奪戦の時代:希少資源リンの枯渇に脅える世界肥料争奪戦の時代:希少資源リンの枯渇に脅える世界感想
「石炭は原子力で、木材はプラスティックで、肉は酵母で、そして孤独は友情で代替えできるかもしれないが、リンに取って代わるものはない」(アイザック・アシモフ)我々が食べたものを化学エネルギーに変換し、我々の身体構造で不可欠な構成要素となっているリン。リン無くして地球上に生命は存在しない。世界のリン埋蔵量の7〜8割はモロッコとモロッコが占領してきた西サハラ地域に存在している。地球上のあらゆる人々にとって必須の物質の大半を、実質上モロッコ王一人か支配している。
読了日:03月30日 著者:ダン・イーガン

21世紀 仏教への旅 インド編・上21世紀 仏教への旅 インド編・上感想
35歳で悟りを開いたブッダは、その悟りの意味を80歳まで語り続けたという。それらは、仏教の経典の中に収められているが、本当のブッダの悟りとは、当時の社会の問題点に気づいたことではないだろうか?だとしたら、今の日本にブッダが現れたならば、どんな悟りを得るのだろうか?GHQが日本社会に残した、さまざまな呪い(武力を持ってはいけない、戦ってはいけない、天皇家は滅びてもよい、国債を発行してはいけない等)からの解放を解かれるのかもしれない。。。
読了日:03月31日 著者:五木 寛之

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