令和6年1月に読んだ本 | 乱読家ぽちんの独り言

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令和6年1月は、24冊を読みました。

いつも通り、アプリ「読書メーター」に

まとめてもらいました。


1月の読書メーター

読んだ本の数:24

読んだページ数:5930

ナイス数:156



亡くなった人が、あなたに知ってほしい40の真実亡くなった人が、あなたに知ってほしい40の真実感想
⚫︎亡くなった人の言葉は、時間に関係なく届く。⚫︎亡くなった人の後悔はしてはいけない。⚫︎生きている時が華、この世こそがパラダイス。⚫︎エネルギーのステージが変わると、付き合う人も変わる。⚫︎結局、生きている人のエネルギーが一番強い。⚫︎「過去の自分」を肯定できれば、いい縁が訪れる。⚫︎前向きなエネルギーは、良い変化をもたらす。等々、、あらゆるものに感謝し続ける。過去の失敗は、明日を生きるための学び。くよくよしない。生きている時間を大切にしよう。まあ、そんなとこでしょうか。。。。
読了日:01月03日 著者:サトミ

わたしは灰猫 そして、灰猫とわたし (扶桑社文庫)わたしは灰猫 そして、灰猫とわたし (扶桑社文庫)感想
令和2年のハードカバーを読んだ時には「再生の物語」として僕は受け取ったが、今回の文庫本では「変化の物語」として受け取った。生きることは、「変化」の繰り返しである。変化は良き結果をもたらす場合もあるが、時に厳しい結果がまっていることもある。しかし、人は何かを変えていかざるを得ない。なぜなら、命には限りがあるから。他者の生と死は、私の変化を促す。また、自分の死を見つめることも、私の変化を促す。僕もまた目前に待ち構えている変化に備えなければならないと感じている。
読了日:01月04日 著者:青山 繁晴

中流危機 (講談社現代新書)中流危機 (講談社現代新書)感想
日本人の過半数が「中流より下」と自分の生活レベルを認識している。そして、本書が示す解決策は、、、お決まりの「デジタルイノベーション」と「リスキリング」、、、やはりNHKスペシャル取材班の限界なのか。結局のところ、既得権にしがみつかない行政含めた組織の改革と、ハングリー精神を持ち思考力が高い個の育成戦略、そして日本に誇りを持てる学校教育の再構築の三本柱が必要ではないかと思う。日本の国の土台がしっかりした上での「デジタルイノベーション」や「リスキリング」でっせ。
読了日:01月05日 著者:NHKスペシャル取材班

英語は「語源×世界史」を知ると面白い (青春新書インテリジェンス PI 673)英語は「語源×世界史」を知ると面白い (青春新書インテリジェンス PI 673)感想
ヨーロッパの歴史を学びながら語源を学ぶ本です。古代ローマの建国神話、ギリシャ神話から生まれた言葉。聖書の記述や登場人物から生まれた言葉。古代ゲルマン民族なと、人種・民族の文化・風習から生まれた言葉。イスラム教の教えから生まれた言葉。ルネサンス時代に生まれた言葉。などなど、、、、英語をまだ諦めていない貴方に。(僕はとうの昔に諦めておりますw
読了日:01月05日 著者:清水建二

池上彰の世界の見方 北欧: 幸せな国々に迫るロシアの影池上彰の世界の見方 北欧: 幸せな国々に迫るロシアの影感想
⚫︎マイナス20℃が当たり前の国々。生きていくのは大変で協力して生きていかざるを得ない環境にあることから、平等意識、ジェンダーギャップの無い国民性へ。⚫︎ソ連と戦って大打撃を受けたフィンランドとスウェーデンは、安全の為に中立を守ってきたが、ロシアが攻めてくるかもしれない恐怖からNATOに加盟申請。⚫︎スウェーデンが社会福祉国家になったのは、中道左派の社会民主労働党の長期政権が続いたから。しかし、競争に負けた企業を国は助けない。⚫︎ノルウェーがEUに入らないのは石油産業と漁場を持っているから。
読了日:01月07日 著者:池上 彰

悪口ってなんだろう (ちくまプリマー新書 432)悪口ってなんだろう (ちくまプリマー新書 432)感想
「悪口はどうして悪いのか?」「どこからどこまでが悪口なのか?」「悪口を言うことはなぜ面白いのか?」の三つの問いから悪口を、哲学、言語学から考える本。本書の悪口の定義は「誰かと比較して人を劣った存在だと言うこと」。「人を傷つける言葉」「悪意を持って言葉で攻撃すること」という常識的な定義では無い。。。内省しながら読みました。僕にとっては、しんどい本でしたが、、、オススメします。。。
読了日:01月08日 著者:和泉悠

頭のいい人が話す前に考えていること頭のいい人が話す前に考えていること感想
⚫︎とにかく反応するな。⚫︎頭のよさは他人が決める。⚫︎人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する。⚫︎人と闘うな、課題と闘え。⚫︎伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい。⚫︎知識は誰かのために使って初めて知性となる。⚫︎承認欲求を満たす側に回れ。。。他者から「ちゃんと聞いてる?」「ちゃんと考えてる?」「ちゃんとやってる?」と言われて、「ちゃんと」って何???とつまずきそうになった方にオススメの本です。あ、僕?ちゃんとしなくてもええやん(笑)知らんけど(笑
読了日:01月09日 著者:安達 裕哉

最新図解 船の科学 基本原理からSDGs時代の技術まで (ブルーバックス)最新図解 船の科学 基本原理からSDGs時代の技術まで (ブルーバックス)感想
⚫︎甲板上にサッカーコートが4面取れる50万トン級石油タンカー。⚫︎船の寿命は30〜40年。海水腐食の影響が大きい。⚫︎浮力の計算式を見つけたアルキメデス。浮力=水の密度✖️重力加速度✖️没水部体積。船の周りの流れによる動圧を利用するプレーニングボート、水中翼船。⚫︎転覆しない為の復元力を確保する為の船体設計。不沈化構造。⚫︎水中の抵抗を減らす舟底空気循環システム。⚫︎推進力を生む高効率のディーゼル機関、高出力のガスタービン機関。⚫︎プロペラが船尾にあるのは、船尾付近が1番流速が遅いからなど
読了日:01月09日 著者:池田 良穂

これからの日本の論点2024 日経大予測これからの日本の論点2024 日経大予測感想
《生成AI》《グローバルサウス》《重要選挙》を2024年の最大論点とする本書。その他、《日本の株式市場》《日銀の動き》《岸田政権の命運》《日本の人口爆縮》《VUCAワールド(将来は想定外)》《経済安全保障》《台湾有事》《中国経済の停滞》《ウクライナ侵攻》など。基礎知識のない人にはわかりにくく、知っている人にとっては、当たり前のことがぼやっと書いてある本の印象ですね。買ってまで読まなくてもいいと思います。
読了日:01月10日 著者:

恋愛結婚の終焉 (光文社新書 1274)恋愛結婚の終焉 (光文社新書 1274)感想
恋愛、結婚、出産をセットで考える価値観が常識になったのは、まだ半世紀程度。恋愛の目的は、SEXを楽しむものであり、人間の持つ本能に起因するもの。しかし、結婚・出産の目的は、社会の構成単位である家族を作るものであり、社会的価値を持ったものであり、種の存続という生命体としての本質に関わるものと考えます。恋愛は、その期間中は相手を理想的にとらえがちで、また相互依存的でもあるので、一生に渡って同じ相手と恋愛し続けることは難しく、「恋愛→結婚→出産→子育て」という流れは社会的には難しいのかもしれません。
読了日:01月11日 著者:牛窪 恵

AI支配でヒトは死ぬ。 ―システムから外れ、自分の身体で考える―AI支配でヒトは死ぬ。 ―システムから外れ、自分の身体で考える―感想
人間の知性は生きていくために、死体やゴキブリなど、「不気味なもの」を意識の外に切り落とそうとします。しかし、養老孟司さんは、解剖学者としてその「不気味なもの」と付き合いつつ、身体が感じている「あるがままの現実」に触れ続けてこられました。それが、養老孟司さんが柔軟性を保ち続けておられる秘密なのかもしれません。読書は、書き手が概念化したものを読む行為ですが、紙という「元は生命体だったもの」の質を感じながら読むことで、ギリギリの身体性を確保しているのかもしれません。
読了日:01月12日 著者:養老 孟司

中国経済崩壊宣言!中国経済崩壊宣言!感想
中国経済に依存してきた日本経済なので、中国経済の崩壊による日本経済への影響は極めて大きい。いかに日本企業への影響を小さくするのかが、一番の課題。また、経済の悪化が、独裁者による軍事的行動につながることは、歴史が証明している。中国経済の悪化は、台湾危機ひいては尖閣危機、沖縄危機へつながるリスクを増大させる。中国に脅威を与える日本の防衛力の増強が急務である。国民に出来ることは選挙で「党派に関わらず親中派の候補に入れないこと」「党派に関わらず、憲法9条改正、防衛力増強を訴える候補に票を入れること」
読了日:01月13日 著者:高橋 洋一,石平

高野街道を歩く高野街道を歩く感想
過去、少しづつですが「熊野街道(天満橋から和泉鳥取まで)」「京街道(天満橋から大津まで)」を歩き、現在「西国街道(三宮から東寺まで)」を歩いている僕ですが、次はどこを歩こうかなぁと思っている時に、本書を読みました。西国街道は、あと2日程度で終わる見込みなので、次は本書を片手に「東高野街道(八幡から河内長野まで)」か「奈良街道(京都から八木)」を歩きたいと思います。街道歩きは、実際にその道を歩くことで、道のうねり・高低差・地形、石標、史跡、寺社、建屋などのさまざまな情報から、いろんな発見があります。
読了日:01月14日 著者:森下 惠介

江戸幕府の北方防衛 ─いかにして武士は「日本の領土」を守ってきたのか江戸幕府の北方防衛 ─いかにして武士は「日本の領土」を守ってきたのか感想
本書は北海道を護るために「江戸時代の蝦夷地は日本である」ことの調査結果を出版されたもの。室町幕府に松前藩は蝦夷地の実権を握りました。江戸時代でも徳川家康から蝦夷地支配が公認されています。江戸幕府は、南下を目指すロシアから蝦夷地を守るため、地図を作成し、松前藩と東北6藩に分治警備命令を出しています。しかし、現在、北海道の博物館や郷土資料館の歴史年表では、江戸時代には松前藩がなかったことのようになっているようです。また、北海道の開拓のシンボルの「北海道百年記念塔」は北海道知事により解体が進んでいます。
読了日:01月15日 著者:中村 恵子

スサノヲの正体 (新潮新書)スサノヲの正体 (新潮新書)感想
著者は、日本書紀を編纂したのは藤原不比等であり、権力欲にまみれた藤原氏によってスサノヲは正体を抹殺されてしまったと考えている。スサノヲは、藤原氏が滅ぼした政敵(蘇我氏)のシンボルとして、藤原氏はその祟りを恐れて神格化した。本物のスサノヲは、⚫︎本来、太陽神はスサノヲであり蘇我氏の祖だった。ヤマト王権はその事実を封印する為に新たに太陽神の天照大神を創作した。⚫︎スサノヲのモデルはタニハ(但馬、丹後、丹波、若狭)の出身。新羅と手を組み出雲にやってきた。。。全体を通して、論旨の立て方が「陰謀論者」的。
読了日:01月17日 著者:関 裕二

人は、なぜさみしさに苦しむのか?人は、なぜさみしさに苦しむのか?感想
⚫︎さみしさは「人間が生き延びるため」の仕組み。つまり「本能」の一つ。⚫︎さみしさを感じる自分は、心の弱い人間でもなく、劣っている人間でもない。⚫︎さみしいときは思考が停止しやすい。そんなときに、妙に優しくしてくれる人には注意が必要。⚫︎社会が生み出す「ぼっち」へのネガティブな先入観。「誰にも受け入れてもらえない社会性のない人」と思われる怖さ。⚫︎無理な友達作りは、さみしさを助長させる。理解、共感、対等という条件を満たす人は、そう簡単には見つからない。など
読了日:01月18日 著者:中野 信子

体育がきらい (ちくまプリマー新書 437)体育がきらい (ちくまプリマー新書 437)感想
僕も、実は体育が嫌いでした。特に球技と水泳!!水泳は、水がそもそも嫌いなので、プールでも海でも、大量の水の中にいると考えるだけで、なぜか身体が硬くなってしまいます。あと、球技。ソフトボールやバスケット、バレーボールなどの集団スポーツは苦手です。これは、前の本の感想(「人は、なぜさみしさに苦しむのか?」中野信子)にも書きましたが、僕が「集団が苦手」ということに関係してくることかもしれません。ボールをチームで回していくスポーツなので、自分の前にボールがくると緊張してしまうのだと思います。
読了日:01月18日 著者:坂本 拓弥

江戸の好奇心 花ひらく「科学」 (集英社新書)江戸の好奇心 花ひらく「科学」 (集英社新書)感想
江戸時代の役に立たない科学に焦点を当てる本です。テーマは江戸時代の「数学(和算)」「博物誌の成果」「園芸」「育種」「技術」。江戸時代の人たちは、好奇心が旺盛で、あそび好きで、凝ると損得を忘れて夢中になる人たちが多かったようですね。⚫︎科学の発展には、「時間的余裕」「そこそこの経済力」が必要。江戸時代はその条件を満たす一定数の層が居た。⚫︎西洋の科学と違って、東洋の科学は「体系化しない」「人間の視点から」「幅広く、難しくもなく」「近寄りやすい」などが特徴。
読了日:01月22日 著者:池内 了

老い方、死に方 (PHP新書)老い方、死に方 (PHP新書)感想
「仏教の核心は、言語において、意味するものと意味されるものの間にある。最初から言語に依存する哲学は弱く、お利口さんの哲学である」「「思い通りにならない」というのが「諸行無常」の核心」「相手を知ろうというときに、自分に対するこだわりがあったら、ちゃんと見れない」「すっと逝かれる方は、90歳を超え、規則正しい生活で、暖かい人間関係の中におられる方」「死を受容する方法は、自我を自分の外、他人や自然にむけて拡げていくこと」会社をリタイアしたら、死を受け入れる練習をしたくなりました。
読了日:01月24日 著者:養老 孟司

パンツを脱いじゃう子どもたち-発達と放課後の性 (中公新書ラクレ 745)パンツを脱いじゃう子どもたち-発達と放課後の性 (中公新書ラクレ 745)感想
「放課後等デイサービス」で、「人前で服を脱ぐ」「性器に触る」「自慰行為をする」「無防備な格好をしてしまう」など性に関するトラブルが多発している。著者は障害者の性に関する問題の解決に取り組む非営利団体「ホワイトハンズ」の運営者。現場で起こっている性の問題を、保護者や職員の声を基に分析した上で、その背景にある問題構造や社会課題を考える本です。明確な解決策があるわけでは無く、結局、一人一人と向き合って、当事者に学ぶべきは学んでもらって、支援者同士で知恵を出し合って、解決を考えるしかないようですね。
読了日:01月26日 著者:坂爪 真吾

月と日の后(上) (PHP文芸文庫)月と日の后(上) (PHP文芸文庫)感想
天皇の后は、、、、子を産まねば蔑まれ、子を孕んでは争いの種となり、死ぬことで安堵される時代。また、本書中盤から登場し、彰子を支える紫式部は、、、女性に教養が求められない時代ゆえに、教養があり過ぎる女性は、周りから縁起の悪い存在として厭われる時代。平安貴族の時代も、争いごとは、恨み妬みから起こるようですね。
読了日:01月26日 著者:冲方 丁

日本の歪み (講談社現代新書)日本の歪み (講談社現代新書)感想
御三方ともに、「世の中はこうあるべきだ、⚫︎⚫︎は間違っている」という単純明快的に世の中を切るのではなく、「この世は複雑系」「現代社会は歴史的必然」「どこかに正しさがあるという思い込みが近代日本社会の歪み」「人間には自由意志は無い」等の視点をもたれていてメッチャ面白かったです。オススメします!!
読了日:01月30日 著者:養老 孟司,茂木 健一郎,東 浩紀

14歳からの生物学:学校では教えてくれない〈ヒト〉の科学14歳からの生物学:学校では教えてくれない〈ヒト〉の科学感想
日本の生物の教科書は、海外に比べて圧倒的に「ヒトの生物学」についての記述が少ないそうです。理由は、教科書の執筆は理学系の研究者ばかりで、医学系の研究者が関わっていないからだそうです。 本書は、オランダの中学生向けの教科書を翻訳したものです。今、厚労省は生活習慣病予防として、メタボリックシンドローム対策をやっていますが、そもそも学校で「代謝と栄養」について、ほとんど教えてないように思います。また性教育も、「生物としてのヒト」の営みとして、生物の授業で本来は教えるべきと思いますね。
読了日:01月31日 著者:

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