人気No. 1にダマされないための本 | 乱読家ぽちんの独り言

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【『はじめに』より引用】

数字に惑わされたり、誤解を招いたりするケースは多々あります。21年は年明けから、非公正なNo.1調査・広告が問題視されました。企業は自社商品・サービスの魅力をアピールする際に「No.1」と言える材料があると心強いもの。その足もとを見るように「No.1を取らせます」と営業を仕掛ける一部調査会社の存在と、真っ当とは言い難い調査の手口が明らかになりました。このカラクリは、マーケティング職に従事する人は特に、そして1人の消費者としても知っておきたいものです。〈中略〉

また、メディアの記者のメールアドレスには日々、ランキングやアンケート調査結果の プレスリリースが多数届きます。速報性重視のWebニュースメディアでは、リリース文面をほとんど横流しするような記事が目立ち、しっかり検証ができているとは言い難いところがあります。それゆえに、やや難アリだったり見方に注意が必要だったりするランキングやデータが記事になって話題化、拡散してしまうことが起きています。

【引用終わり】


⚫︎「お客様満足度◯年連続No. 1」「皆様に愛されて◯冠達成」などは、利用経験の無い調査モニターを使っている信頼出来ない調査もある。


⚫︎「日本人はダメになった」「日本人は読書をしなくなった」などの国際比較調査は、「選択肢の真ん中を選びがち」な日本人のクセが低評価につながったもの。


⚫︎都道府県ランキングや「若者の◯◯離れ」がホントなのかは疑問。


我々はついつい調査会社や企業、マスコミの出した「調査の結論」を信じがち。

しかし、そのような結論は、目的・意図を持ったものであり、時に恣意的であるようです。

データの見方や比較方法が適切かどうか、調査母集団が適正かどうかなども見ていかないといけないようですな。

騙されずに生きていくことは、ホンマに大変です。


「人気No. 1にダマされないための本」小林直樹(日経BP)

1221日読了】

【オススメ度★★★