祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰のことわりをあらわす。
教科書で学んだ平家物語の冒頭部分ですが、平家物語の全編を通して「諸行無常」「盛者必衰」の物語が描かれてあります。
この本は小学生でも読めるように全てひらがなを打って、文字も大きくなっていますが、大人が読んでも十分に読み応えがある意訳本でした。
全三巻あるようですが、第一巻の本書は平清盛が絶対な権力を握る中で、「諸行無常」「盛者必衰」の物語として「平将門に気に入られて、囲われて、そして捨てられる白拍子(歌や舞を演じる女芸能者)」「平家へのクーデターがバレて、島流しにあう藤原成親と仲間たち」が描かれています。
そして、彼らの悲劇を釈迦の教えの一つである「自業自得(自分の業は、自分の身に現れる)」としての罪の報いだと解いています。
自業自得が、この世界の真理であるならば、僕にもいままでの罪の報いがやってくるのでしょう。
そして、、、、あなたも。。。
「美しき鐘の声 平家物語 一」木村耕一(一万年堂出版)
【4月18日読了】
【オススメ度★★★★】