「これからの時代を生き抜くための文化人類学入門」奥野克巳(辰巳出版) | 乱読家ぽちんの独り言

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文化人類学がなぜ学問として発達したのか?


もちろん学者達の純粋な研究欲求から発達した部分もあるとは思いますが、僕にはどうしてもヨーロッパの人たちの、植民地支配とも繋がっているように思えるのです。


僕の勝手な解釈ですが、帝国主義による強引な植民地支配の反省として、侵略した地域に住んでいる人達を、どのようにして反乱心を起こさせずにコントロールしていくかを研究し始めたことが、文化人類学のスタートだったのではないかと考えています。


民族と地域には、必ず独自の文化や宗教があります。独自の文化や宗教は、そこで生きてきた人達のアイデンティティそのものでもあります。

アイデンティティを大切にすることが民主主義の根幹だと考えます。


自らは天に選ばれた民族であり、周辺国家、周辺民族は劣っていると考える中華思想に凝り固まった中国からの人たちに、ぜひ文化人類学を学んでいただきたいと思いました。



「これからの時代を生き抜くための文化人類学入門」奥野克巳(辰巳出版)

【3月6日読了】

【オススメ度★★★