東京美術館めぐり「ボストン美術館展 芸術×力」(1) | 乱読家ぽちんの独り言

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東京都美術館で開催されていた「ボストン美術館展 芸術×力」を観てきましたので2回にわけてご報告します。

「ボストン美術館展 芸術×力」のテーマは(ホームページより引用)
古今東西の権力者たちは、その力を示し、維持するために芸術の力を利用してきました。威厳に満ちた肖像画は権力を強め、精緻に描写された物語はその力の正統性を示します。また、美しい工芸品は彼らの宮廷を彩り、ときに外交の場で活用されてきました。時の一流の画家や職人につくらせた芸術品は、今も見る人々を圧倒する荘厳な輝きを放っています。また、力をもつ人々は、自らも芸術をたしなんだほか、パトロンとして優れた芸術家を支援しました。その惜しみない支援によって、数多くのすばらしい芸術作品が生み出されたのです。さらに、多くの権力者たちは、貴重な作品を収集し手元におきました。彼らが築いたコレクションは、今日の美術館の礎ともなっています。本展では、エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本などさまざまな地域で生み出されたおよそ60点の作品をご紹介します。私たちが鑑賞する芸術作品が本来担っていた役割に焦点を当て、力とともにあった芸術の歴史を振り返ります。


https://www.ntv.co.jp/boston2022/


会場内は写真撮影は禁止でしたので、作品はすべてネットから拝借したものです。



「ホルス神のレリーフ」


ホルス神は天空の神であり、王権の神。ハヤブサの頭部を持った男性の姿で表されるそうです。

「メアリー王女、チャールズ1世の娘」アンソニー・ヴァン・ダイク


王女が6歳の時の肖像画。当時は婚姻の話を進めるためにこのような肖像画が使われたとか、、、

「龍袍」


清の清の乾隆帝の宮廷服。皇帝を象徴する12の紋章、8匹の龍が皇帝だけに許された色彩で描かれています。

「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」






藤原信頼と源義朝が後白河上皇の御所である三条殿を襲撃し、上皇を拉致した場面。日本にあったなら国宝に指定されていてもおかしくない作品だそうです。

「寛政内裏遷幸図屏風」


寛政2年、仮御所・聖護院から再建された御所への遷幸を描いたもの。ものすごい長い行列です。。。

「玉座の聖母子と聖司教、洗礼者聖ヨハネ、四天使」ニッコロ・ディ・ブオナッコルソ


聖母マリアと左のヨセフが鑑賞者に目線を向けており、絵画の世界に引き込まれそうになりました。。。

「祈る聖ドミニクス」エル・グレコ

ドミニクスは、カトリックの修道士としてドミニコ会を創設した人。ヨーロッパ中を説教して回られたとか。


「大日如来坐像」


智拳印を結ぶ大日如来。天照大神との習合もされた如来様ですね。


つづきます。