「逆説の日本史 テーマ編 英雄の興亡の歴史の道」井沢元彦〜毒のない珍しい井沢本(笑) | 乱読家ぽちんの独り言

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桶狭間の戦いは、奇襲作戦でななかった。

殿戦のポイントは、敵をいなしつつ、大将を逃す事。

中国大返しは、足軽出身の秀吉が、健脚な軍を育てていたことが成功の要因。

賤ヶ岳の戦いの勝因は、52キロを5時間で移動した秀吉軍の健脚。

関ヶ原の「島津の退き口」で、家康は島津を恐れたため、薩摩藩は残った。

自死で「士道」を貫いた元農民の土方歳三。

西郷隆盛は、西南戦争に勝つつもりは無かった。愚策としか言えない「熊本経由」。

信長以前の旧タイプの大物大名は、農業収入以外の収入源として、金山、銀山を持っていた(武田、上杉、北条、今川、毛利)。

史書に記載は無いが、本当に隠密として諸国を巡り歩いたかもしれない柳生十兵衛。

各地を走り回った坂本龍馬は、その健脚がゆえに歴史を変えれた。

細川ガラシャが自害したのは、キリスト教徒としての殉教ではなく、武士の妻として夫に迷惑をかけない為である。


などなど、、、、



井沢元彦さんの「逆説の日本史シリーズ」は、「怨霊」「言霊信仰」「天皇」「神仏習合」「朱子学」などがテーマになる事が多いのですが、本書は歴史のワンエピソードごとに書かれた短編集のようなもの。

毒気が無く、井沢元彦さんぽさがなくて、ちょっと期待外れかなぁ(笑)。


【令和3年4月28日読了】





さて、最後に今回もやります『直観読みブックマーカー』。

一つ前に読んだ書籍の中から哲学的問いをたてて、今読んだ書籍から直観読みで選んだ答えをもらいます。(無茶振りですが)。。。


【問い】「渇きとは?」

《一つ前に読んだ「愛の渇き」三島由紀夫より出題》


【答え(本書「逆説の日本史 テーマ編 英雄の興亡の歴史の道」井沢元彦より、直観読みで選んだ文章)】

「現代の視点では、彼らがどうしようもない「愚か者」に見えるだろう。収入が8分の1に激変した。賃金の大幅カットをしてもクビは切りたくないというのは「立派」かもしれないが、それならやれるのは経費節減しかない。

ところが、それに絶対反対というなら、藩の改革・立て直しなどまったく不可能ではないか。だがそれでも保守派は「ダメなものはダメ」という。」(149ページ)


【乱読家ぽちんによる直観的解釈】

「心の渇きは、人々を思考停止に追い込む。」


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