「信長の棺(下)」加藤廣〜75歳の処女作に驚き! | 乱読家ぽちんの独り言

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後編は、本能寺で見つからなかった「信長の遺体」の謎解きです。

ネタバレになるので、書きませんか、ちゃんと時代考証をされた上での著作であり、著者が一仮説を小説の形で示されたと言えるでしょう。


作中に出てくる織田家の菩提寺である京都の阿弥陀寺ですが、、、えっ!?っと思うぐらいに地味なお寺でした。年に一度、織田家の末裔たちが集まるとか、、、


そう言えば、同じく織田信長を祀っている船岡山の建勲神社も、、、地味な場所にありますね。


織田一族としては、そっとしておいて欲しい何かがあるのではとも思いますし、、、

比叡山の焼き討ちで信者を虐殺し、一向宗の信者をも沢山殺した信長ですから、寺社勢力からの嫌がらせがあったのかもしれません。


晩年は信長と変わらない残虐性を見せながら、今でも大阪商人達に愛され続けている太閤・秀吉さんとはえらい違いやなぁと、、、思います。

まあ、大阪の太閤さん好きは、日本の中心を江戸に持っていった家康への怒りの裏返しでもあるようですが、、、



さて、著者の加藤廣さんは、75歳の時に処女作である本書を世に出されました。現役時代は、金融機関の調査部長をされていたそうです。

すげぇ、精力的なおじいちゃんやなあと思います。作中で、同じ歳ごろの主人公が若くおねーさんと結ばれて、子をもうけはるのも、著者の願望の現れなのかしら?(史実かもしれないけど)

この後に書かれた「秀吉の伽」「明智左馬助の恋」も読みたくなりました。







さて、最後に今回もやります『直観読みブックマーカー』。

前に読んだ本から哲学的問いをたててみます。。。


問い「人はなぜ欲求を捨てれないのか?」


答え「思わず立ち上がったが、頭がくらくらしてよろめいた」(95ページ)


解釈「意味のないこと、健康を害するものと分かっていても、、、思わずやってしまうのが、欲求なのよん。うっふん❤️(笑)」