「こころのフィルター」に気づく〜今日の哲学カフェから | 乱読家ぽちんの独り言

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今日は「こころのフィルター」をテーマにした哲学カフェに参加しました。

他の参加者がおっしゃられた事は、ご本人の承諾を得ていないのでご紹介出来ませんが、
僕が参加して感じたこと、思ったことを書いてみます。

人間は、他人を見るときに「心のフィルターを通じて他者や情報を見てしまう」と心理学等でよく言われます。
僕は一応、いまでも理系の端くれと思っているので(これも自分にフィルターをかけている表現ですが)、
哲学カフェの議論の中で、「心のフィルター」という言葉には以下の3つの機能があるなあと理解しました。

①フィルダー機能(すべての情報を取り入れるのでは無く、情報の取捨選択をしている)
②増幅機能(その取捨選択した情報の一部をさらに重く受け止めてしまう)
③意味の変換機能(さらに取捨選択し、増幅した情報を意味づけし、新たな意味づけをしてしまう)



さて本題。
僕の心にあるフィルターについて書きますと、、、

僕は、子どもの時は身体も小さく体力が無く、頭もよい方ではなかったので、一つ間違えると「いじめられる側」に回ってしまうことが多かったと思います。。
そんな経験の中で、「いじめが発生しそうな空気」を事前に察知する能力、
「いじめられない自分の態度や行動」を素早くとる能力が磨かれたと思っています。
他者が全く気づく前に、空気を察し、二歩も三歩もどんどん先回りをして、素早く行動する能力(クセ)が身についてゆきました。
そして、他者も気づいていないような悪意が含まれたような発言にはとても敏感で、そんな発言だけを抽出するフィルターを強く持っていると思います。

大人になって、いじめが発生する場面はそう多くはないのだけれど、その心のフィルターだけは残っているようです。
そして、そのフィルターがよい面で働く場合も、悪い面で働く場合もあるように思います。

良い面では、、、、
グループや組織で起こっているちょっとした「しこり」に気づいて、早め早めに対処できるということ。(悩みを聞く役をかってみたり、仕事のグループを変えてみたり)

悪い面では、、、、
言った相手はそれほどの悪意が無かったのにもかかわらず、すごく悪意があるように感じてしまい、あれこれと悩むようになり、場合によってはその人を回避したり、先回りして攻撃したりしてしまうこと。

僕は他人からは「判断・決断が速い人」「すぐに行動に移す人」と良い意味ではよく言われますが、それは諸刃の剣であり、じっと耐えて、行動に移すべきではない局面でも、すぐに行動を移すことが多く、起こさなくてもよいトラブルを起こすこともあります。

少しはやっている「ネガティブケイパビリティー」は僕にはなかなか身につかないのかもしれません(これもフィルターですかね)

で、いずれにしても自分の持っているフィルターに気づいていくことはとても大事なことと思っていて、
エンカウンターグループや哲学カフェなど深い会話ができる場が好きなのは、自分のフィルターに気づくキッカケになっているからなのでしょう。
乱読で、いろんな考え方の人の本を読みたくなるのは、フィルターに気づくキッカケにしたいというのが、そのモチベーションの一つなのかもしれません。
知らんけど。

僕のこのブログも、どこかの誰かが、自分自身のフィルターに気づくキッカケになればいいなあ、、、と思っています。

お読みいただき、ありがとうございました。