奈々未side
飛鳥が過呼吸になった。
私は丁度2幕に出ないから、とりあえず袋と飲み物を持って飛鳥のそばにいることにした。
さっきよりは治まってきたけど、まだ喋ったりすると苦しいみたいで時々息が荒くなる。
飛鳥(...ハァ(泣)
私はその度背中をさすってあげることしかできない。
そうすると少し楽になるみたいだけど、苦しそうに涙目になって耐えてる飛鳥を見ているのが辛い...。
『でも、一番辛いのは飛鳥なんだから...。』
そう自分に言い聞かせて、飛鳥を落ち着かせる。
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優しく背中をさすっていると、だいぶ落ち着いてきたのかウトウトし始めた。
奈々未(ここで寝たら風邪ひいちゃうから、向 こうのソファーで寝よ?
飛鳥(...ん。
相当疲れ果てているのか、返事は返してくれるけどフラフラしていてソファーまで歩ける感じではない。
奈々未(ほら、おいで。
歩けないでしょ?
飛鳥(んー
いつものツンデレ飛鳥なら、絶対に嫌がるはずのおんぶ。
でも、流石に今日は素直に乗ってくれた。
普段は滅多に見れない飛鳥だから、正直嬉しい。
ソファーまでおんぶして降ろしてから、私の上着をかけてあげる。
飛鳥(...ありがと。
奈々未(いいえ。
ゆっくりしてな、おやすみ。
飛鳥(...おやすみ。
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しばらくすると規則正しい寝息が聞こえてきた。
飛鳥が起きたときに誰もいなかったら寂しい思いするだろうから、私は飛鳥の隣で夜の部の練習しよっかな。
そんなこんなで2幕はあっという間に終わった。