まだまだ寒い日が続いておりますが、来週からは暖かくなり春めいてきそうです。そろそろ日中の気温も高くなる季節ですので、パッシブソーラーハウスについては特に山口の気候風土という観点で少し説明させていただきます。
一般的には、つい寒い時期のことばかり気にしがちですが、山口は瀬戸内気候で、どちらかといえば夏のことを考えて、この工法に取り組んだのが原点となります。その仕組みを少し理解して生活すると梅雨時期、夏場の時期も快適に過ごせます。
エアパス工法
とは、機械や設備に頼らずに、家の構造や仕組みと、太陽熱・風などの自然エネルギーを活用する省エネルギー住宅のための工法です。
外断熱、二重通気工法によって造られる家は、床下、壁の中、小屋裏の「余分な湿気」を排出し、構造体の健康を守る住宅で、梅雨時期の湿気の多い季節を快適に健康的に暮らせるように考えられています。床下換気口と小屋裏換気口のダンパー(開閉蓋)を開けて構造体に風を通す「住まいの衣替え」とも例えることができます。
住まいの衣替えとは、ダンパーを開閉することによる効果で、衣類に例えてみるとよくわかります。ワイシャツを着て、ネクタイを締めている人が、木陰に入ってシャツをズボンから出して、ネクタイを外して、胸の辺りのシャツをつまんで軽く扇ぐと、体にまとわりついている熱と湿気の溜りが取れて涼しく感じることができるのと同じです。人も住まいも自然に対応する仕組みは、変わらないのです。
3ヶ月もすると、梅雨時期、夏場を迎えます。ぜひこの時期もエアパス工法
(四季の家)の快適さをモデルハウス
にて体験されてみてはと思います。
デザイン部 沖野 健治