今、どのような家が多く建っているかを観察するのには、土地の分譲団地内を見て回るとよく分かると思います。新しくきれいな家がたくさん建っておりますが、完成したそれらの家を見て、どこの住宅会社・工務店の家か分かる人は少ないと思います。さらに、それが木造かプレハブか、2×4(ツーバイフォー)工法かなどとなると、外観だけでは判断がなかなか難しいでしょう。
当然素晴らしいデザインの家もありますが、ちょっと首をかしげたくなるような外観の家もたくさん建っています。
本来、日本の民家は、ある程度統一され、自然と、そして町並みにも調和していたと思います。20年、30年先を考えて流行に左右されないデザインで、年数の経過と共に味が出る家にしたいものです。たとえば木造住宅であれば外観からでもある程度は木造と分かるような家造りを、ということです。
そして新建材ではなく、自然素材を使用した長寿命の本物の家こそが、タイムレスな家造りだと思うのです。
チーフマネージャー 高嶺 啓二