娘(中3)息子(中1)2児の母です。

習い事をきっかけに息子が小6で『PTSD』

診断。その後、二次障害で『強迫性障害』

発症。息子、小6秋から不登校になり、

続いて娘も不登校に。


習い事のはじまり〜今までの

日常で辛かった事、子供たちとの関わりを

お話させていただいています。


子供たちがまた、心から笑って

 過ごせる日を願う母の日記です。


前回のお話

はじまりの続き その20『条件と仕返し』



1番最初のお話

はじまり『あの頃は楽しかった』



 息子、小学6年生8月。


 大会で良い結果を出せば出すほど

 指導者からの暴言が
 容赦なく
 息子に向けられ、
 息子の心は 
 深く傷つけられ…
 日々の練習に
 限界がきたのだ……。
 暴言を吐かれる度に息子は、
 先生から見えない場所で
 自分を叩くようになってしまった……。

 他のクラブへの
 移籍を伝えたが
 先生たちからの条件と仕返しが
 私たちに
 降りかかってきた……。

 
 息子が
 この大会のために
 ずっと、ずっと、
 努力を続け、
 『日本ジュニア強化選手』に
 なりたいという息子の気持ちを
 先生たちは知っているのに……
 それなのに……
 このクラブを辞めるなら、
 3ヶ月後にある
 『小学生全国大会』を
 棄権すること……。
 が、
 このクラブを離れる条件とされてしまった……。
 


 そしてこの先、
 息子が移籍をしようと考えている
 クラブとは一切これから
 僕たちは協力しませんから……。

 年に数回行われる
 県主催の大会は、元々は今のクラブの先生と、
 移籍先の先生が協力し合い出来た
 大会だった。
 みんなが楽しみにしている大会でもあった。
 もう、
 この大会にも僕たちは参加しないからと……。
 
 そして、息子は
 言われた…。

 先生

『お前のせいで、みんなが楽しみにしている
 大会に参加できなくなるんだからな!』
 
 

 クラブを去ろうとする
 私たちへの仕返しだった……。


 そして、
 引抜きなんて実際にはなかったが、
 先生たちが自分たちの非を認めず、
 移籍先からの引抜きがあったと
 一方的な勘違いをし、
 息子がこれから行こうとしている
 クラブへの嫌がらせな
 仕返しをしていたのだ……。


 
 息子が行こうと思っているクラブへ
 先生たちから抗議の電話がされていた……。

 

『なんて事をしてくれたんだ!!』
 という内容だった……。



 
 『◯◯(息子)が、
 そっちのクラブに行っても全国大会は、
 こっちで棄権の手続きをするので、
 出させませんから!!』
 と、怒鳴り口調での電話があった事を
 後に知らされた…。


 選手たちの
 これからを大事にするよりも、
 自分たちクラブの名で
 全国大会に出場し、
 結果を得る事が
 このクラブの
 優先順位なのだ……。
 他のクラブの名で
 結果を残させはしない。
 他のクラブに行くなら
 そんな選手、
 もう知りませんから。
 勝手にしてください!

 
 そういうクラブだ……。

 
 話し合いが始まってから
 3時間が経っても、
 先生方の理解を得る事が出来ず、
 今日、こうして話し合いをした上で
 もう1度、家に戻り考える
 と、いう流れになった……。
 

 話し合いの翌日から
 先生たちは、
 どうにかして息子がこのクラブで
 続けられるように、
 色々な提案を私にしてきた。
 


 先生
 『◯◯(息子)も、
 このまま練習をするのはキツイと思うから
 まずは、気分転換に
 バーベキューをやりましょう!』

 
 私は、
 先生から提案が来た事を息子に伝えたが
 息子は、

 
 息子
 『先生たちに辞めたいって伝えて
 また、練習場所に行けるわけないよ…。
 最初の3ヶ月くらいは、先生も気をつけて
 くれるけど、今まで辞めたいって言って
 戻った人たちは、何かある度に
 「お前は、1度逃げた奴だもんなぁ!
 根性ねーもんなー!」って皆、言われてるよ。
 だからもう、練習場には絶対に
 怖くて戻れないよ……。
 最初だけだから……。』

 私
 『確かにそうだよね…。
 何かある度に、今回の事をずっと
 言われ続ける可能性あるよね…。


 このスポーツは、
 体全身を使うため、
 1週間休むと
 また、同じ状態に戻すまでに
 その倍の日数がかかる。


 ずっと
 このままの状態が続いては、
 選手として
 体を戻すのが大変になってしまう…


 息子と
 しっかり話をし、
 このクラブには戻らず、
 移籍する決意をした。


 あの話し合いから
 3日後、
 私は、先生に連絡をした。
 『色々、考えましたが、
 これ以上、今のクラブではやり続ける事が
 難しいので、移籍をさせてください……。』
 と
 恐る恐る、
 いっぱいいっぱいな
 余裕のない気持ちで
 伝えたら、

 
 『もう、いいです。
 分かりました。全国大会の棄権手続きを
 するので今すぐ会議室に来てください。
 今すぐにです!!』
 と、怒り呆れた口調で言われ、
 『ガチャン!』
 と、一方的に電話を切られてしまった…。


 3日前とは
 態度が明らかに違った……。
 怖かった…

 急いで
 主人、私、息子で
 練習場横の会議室へ行くと、
 『もう、僕たちは知りませんから。
 勝手にしてください。
 裏切られた気分ですよ』
 と、
 怖い顔で言われた……。
 

 そして、
 先生は息子に言った…。
 『もう、大会で会っても挨拶に来なくて
 いいから。◯◯(息子)がそのクラブに
 いる以上、声をかけてこないで。』
 だった……。

 

 最後の最後まで
 息子がどんなに苦しい日々を
 過ごしてきたか……
 先生たちには
 全く
 理解してもらえてなかった…。


 

 悔しくて、悔しくて、悔しくて

 たまらない気持ちだけが残った……。



 
 会議室を出た瞬間、
 悔しさから涙が止まらなかった。




 
 
 つづく


 


最後まで読んでくださりありがとうございました。