娘(中3)息子(中1)2児の母です。

習い事をきっかけに息子が小6で『PTSD』

診断。その後、二次障害で『強迫性障害』

発症。息子、小6秋から不登校になり、

続いて娘も不登校に。


習い事のはじまり〜今までの

日常で辛かった事、子供たちとの関わりを

お話させていただいています。


子供たちがまた、心から笑って

 過ごせる日を願う母の日記です。


前回のお話

1番最初のお話

 

 この後、3ヶ月後に、
 ずっとずっと、この目標のために
 努力を積み重ねてきた
 『小学生全国大会』があり、
 『日本ジュニア強化選手』になれる
 可能性が息子にはあった。
 
 

 しかし、息子は…
 指導者の違う愛情のかけ方に
 心の限界が来てしまっていた……。

 結果を出せば出すほど、
 指導者から息子への
 人格否定を意味する暴言が
 酷くなってしまっていた……。


 私
『できれば、他のクラブで
 続けさせてあげたいと思っています…。』

 
『先生たちには本当に感謝しています。』
 

 『こうなってしまった今では
 もう、遅いんです…。』


 先生
 『話し合いの時間を作ってもらえませんか?』


 ずっとずっと続く
 先生との電話でのやり取りに、 
 直接会って話をして理解して
 もらうしかないと思い、
 2日後の夜に
 先生方、息子、私、主人、後援会代表で
 話し合いをする事になった。



 これで、
 分かってもらえると思っていた
 私が甘かった……。

 

 後が怖いから
 保護者は先生たちに何も言えない……
 の意味を
 この時、
 痛いほど思い知らされたのだ……。
 
 
 
 
 話し合い当日。
 


 
 主人、私、息子は
 指定された練習場横にある
 会議室へ行った。


 扉を開けたらそこには、
 3人の先生と、後援会代表の方が
 座って、
 私たちを待っていた。


 私たちは、
 先生たちと対面する形で
 座るよう言われ
 異様な空気の中
 座った瞬間、
 代表をする先生が
 私たちに向かって言ってきた。


 『ここのクラブを辞めて
 他のクラブでやりたいって事だけど、
 何でかなぁ?
 凄く先生との関係も良くて
 笑ったりもしていたのに…
 僕たちは、これから行こうとしている
 クラブから、引抜きがあったとしか
 思えませんから』
 と言われた……。




 あれだけの時間をかけて
 電話で、
 先生からの暴言で、
 息子が傷ついて
 先生の見えない場所で
 先生に言われる度に
 自分を叩くようになってしまって……
 と、
 涙しながら
 先生方に伝えたのに……。


 今までも
 選手たちを自分たちクラブの
 道具にしか思えていない先生たちには
 全く、私の言葉が
 届いていなかった……。
 
 今まで、
 傷つけられてきた息子に対し、
 この場で、謝罪すらないどころか
 今まで、お世話してきたこのクラブを
 裏切るのか? 
 と、
 言われているかのような言葉を言い、
 クラブを離れたいと思っている
 私たちが責められる場に
 なっていた……。


 私の隣に座っている息子は、
 顔が引きつっていた……。
 

 先生たちに
 『お前、この後に
 全国大会があるんだぞ!
 出れなくなってもいいのか?
 ずっと頑張ってきたじゃん!
 いいのか?』


 
 
 私は耳を疑った……。


 

 このクラブを辞める条件として
 先生が提示してきたのは、
 息子がずっと努力を積み重ねてきた
 『小学生全国大会』を棄権する事だった。


 そう問われている
 先生に息子は、
 声を震わせながら
 

 息子
 『い…い…です…。』
 と、答えていた。

 先生
 『え?何?お前いいの?
 出れなくなってもいいの?
 お前が1番頑張ってきたじゃん。
 いいのか?』
 と、息子を責める
 口調でまた問いただしてきた。


 息子
 『出…れなくても……いい…です……。』
 と、
 こわばった顔で
 恐る恐る
 答えていた…。
 
 先生
 『いいんだな!それで本当にいいんだな!』
 と、怒っていた…。


 この数年間、
 大会がある毎に先生からの
 暴言に耐えながら、
 先生を責めず、
 いつも 
 『僕が悪いから…』
 と、自分を責め我慢し続けながらも
 このスポーツが大好きで
 『日本ジュニア強化選手』になる事を
 どんなに憧れ、夢見てきて
 今の地位まで辿り着けたか……。


 『言い過ぎてごめんな。』
 という先生を信じ、
 また、暴言をする形で裏切られ……。
 更に酷い言葉に
 深く傷つけられ…。
 それでも息子は、
 『先生は、僕のために一生懸命
 やってくださっているから。
 優しい先生も僕は、知っているから』
 と、
 言っていた……。
 


 何人の選手が
 先生たちの道具にされ
 傷つけられ、
 精神的に追い詰められてきたか……。
 
 回復するまでに
 精神病棟へ入院し、退院し、
 4年が過ぎ、やっと心が回復し始めた
 選手もいた……。

 

 あんなに頑張ってきて
 手の届く地位まで辿り着けた
 息子が
 『出れなくてもいいです』
 と、
 どんな気持ちで言ったか……。
 息子の気持ちを考えると
 心が苦しくなり、
 たまらない気持ちになった……。

 

 
 どんなに追い詰められて、
 苦しいか、
 先生たちには分かりますか?


 
 
 更に先生たちは私たちに言った。

 
 『そっちのクラブに行くなら
 もう、そのクラブとは協力できませんから。
 今まで、県の大会とかも、そのクラブの
 先生と、僕たちが元々は作り上げて
 協力しながらずっと、やってきたんですけど、
 これから僕たちクラブは、
 その大会にも参加しませんし、
 協力しないから』
 だった……。


 早く言えば

 『お前のせいで、みんなが楽しみにしている
 大会に参加できなくなるんだからな!』
  
 
 クラブを去ろうとする
 私たちへの仕返しだった……。


 そして、
 引抜きなんて実際にはなかったが、
 先生たちが自分たちの非を認めず、
 引抜きがあったと、
 一方的な勘違いから生んだ
 息子がこれから行こうとしている
 クラブへの嫌がらせな仕返しだった……。


 この後、
 息子が行こうと思っているクラブへ
 先生たちから抗議の電話がされていた……。

 

『なんて事をしてくれたんだ!!』
 という内容だった……。




 
 つづく




最後まで読んでくださりありがとうございました。