どうすれば虹の根もとに行けるか  黒井千次 | 明治書院

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明治書院の新課程「国語総合」冒頭教材について

 高等学校へ入学し、新しい生活を送っている生徒にとって、最初の時期は、期待と不安の入り混じる日々の連続です。これから始まる高校生活の中で、新しい自分を見つけ出そうとしながらも、時として将来の不安で心悩むことにもなるでしょう。高校生活で最初に目にする現代文の教材は、それゆえ重要な位置づけとなります。そこで最初の単元には、高校生活の指針となりうる内容を持ち、高等学校での国語の学習とはどのようなものなのかを知る手がかりとなる教材【どうすれば虹の根もとに行けるか】を取り上げました。机を並べた新しい友人と話し合いながら学習できる内容なので、今までの自分自身を振り返り、考えながら取り組める教材です。



●選定の理由

新たな思いで高校生活を始める生徒たちが初めて接する教材の選定にあたっては、次の点に考慮した。

⑴ 高校生活のスタートを意識しながら自分自身を見つめ直すことができるもの。
⑵ 身近な疑問の解決が将来の糧になることが示されているもの。
⑶ 話し合いながら「自分探し」のきっかけになるもの。


これらに当てはまる教材として、「どうすれば虹の根もとに行けるか」を選んだ。

 私たちは、日常の生活の中で、ふと疑問に思ったことをどうしているだろうか。また、子供の頃に思った疑問で、解決されないままになっているものはどれ位あるだろうか。その中で、いくつの疑問に答えを見つけられたであろう……。何気なく自分自身と向き合ってみると、驚くほどに数多くの疑問をそのままにしてきていることに気がつく。一方で、ふとした拍子に解けた疑問もあろう。ちょっとしたきっかけで手に入れた疑問を解く剃。その剃で疑問を解きほぐしていくと、自分の目の前に新しい道が開ける。

 高等学校へ入学して、初めて読む教材が何かを解く「剃」となるかもしれない。この教材を学習することで、自然と自分の心の中にそれを見つけてくれることになればと思う。


メモ冒頭教材「どうすれば虹の根もとに行けるか」のワークシートを2種類ご用意いたしました。

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