3/17 明治大学落語研究会60期卒業公演『現役ですがなにか』 | 明治大学落語研究会 現役生公式ホームページ

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ちっす!

明治大学落語研究会文学部4年の紫紺亭じょんです!

 

最近 長渕剛「乾杯」を何回も歌っていたら、

母親に

「それ、卒業式の歌じゃなくて結婚式の歌だから」と言われました🥲

どっちでも歌うだろ!

 

そんなことはさておき!


正真正銘のお久しぶり、といったところでしょうか!?

部内依頼は、後輩に高座に上がる機会を与えるべく引導を渡してしまったので、ブログを書く機会もありませんでした💦

 

隠居ムーブをしている私が、なぜひょっこり出没したのかというと、卒業公演のご報告です!

 

去る3/17(日)に、我々明治大学落語研究会60期(※諸説あり)卒業公演『現役ですがなにか』を催行いたしました!

 

※諸説:先代卒業公演は「59期」と謳っていたので、その通りに行くと「60期」にあたるのですが、われわれの2期下はどうやら「63期」と謳っているため、どちらが正しいのか言い切る男(ななまがり初瀬さんの演じているキャラクター)に言い切ってほしいですね。私はさすがに60だと思うのですがね。

↑デフォルメニキ達です

 

開催場所は、昨年の和泉キャンパス図書館ホールから場所を移しまして、

「イマス葵ビル8F Aルーム」

で実施しました!

 

課金会場です!課金!3万位!

 

(どこやねんそれ!という声は受け付けておりません!常設の高座も金屏風もめくり台もある、おめでたいことをするのに相応しい空間でした!管理人さんもお優しい方でありがとうございました!)

↑ホワイトボードの裏は鏡でした(見たことない)

後ろはオトナブルーの首振りダンスっぽい動きをしている桃源郷

(ユートピアがあるわけではなく、あくまで人名です!紛らわしくて申し訳ありません!)

 

■『現役ですがなにか』というタイトルについて

 

まず弊部の人数構成についてなのですが、

4年:2人

3年:15人(推定)

2年:10人(推定)

1年:11人(推定)

で、俗に言う「つりがね型の人口ピラミッド」の様相を呈しています。

↑懐かしいよね(この形は人口停滞型です)

 

そのうち3,4年生に焦点を当てると

4年は2人とも「現役入学」なのですが、3年は過半数が「浪人」だというのです。

 

なんということでしょう。

(ビフォーアフターのSEが流れる)

 

「現役入学」がマイノリティだなんて。

こんなことがあっていいのでしょうか。

 

同期がもっといっぱいいたはずなのに…

飲み会の出費がもっと分散化されたかもしれないのに…

 

ということで、アンチテーゼの意味も込めて、『現役ですがなにか』です。

 

(タイムリーでたまたま宮藤官九郎作品の『不適切にもほどがある』が放送されていたので、たまたま同脚本家作品『ゆとりですがなにか』に被らせることに成功。このタイトルは結構前から考えていたんですけどね。)

 

でも、どうなんでしょうかね。

 

わたしは愚直に現役進学をしましたが、未知のウイルスの到来に怯え、社会活動を制限されていた2020年。

浪人というモラトリアム中のモラトリアムに時間を費やした彼等彼女等はかえって賢明な判断をしたかのように思えてくるのです。

 

また、他大落研の同期や、高校の同級生の進路なんかを聞いていると、

現役入学・新卒入社ってなんか、生き急ぎすぎな感じしてならないのです。真面目に生きているだけなのに🥲

 

とはいえまだまだ人生先は長いので、それこそゆっくり考えればいいですね。

 

そんな想いを胸に秘めながら、わたしは学び舎を去っていきます。

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オープニング

公演概要やらタイトル説明やら後輩の飲み代を徴収していないやらそれを返された返されてないやらを観客温めがてら話しました。(公演後返してもらいましたよ☺️)

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にしの(文1年・政経1年)『漫才』

1年生の和泉家キキとドン☆小西(ドン☆小西?)のコンビです。

煌びやかな金屏風を背に、いきなり高座の上をピンク色に染め上げていただきました。

キキの方は積極的に部内外を問わず積極的に落語で活躍しているのを見るのですが、ドン君(小西君ではなく、ドン君)の方はまだちゃんと落語しているのを見たことがありません。明大祭などで拝見できることを期待しています。

ドン君ほどヘラヘラしている人間を個人的には見たことがなかったので、今後ヘラヘラ度が加速するのか、はたまた社会が許さないのかが見ものです!加速してくれたら面白い!

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生田家桃源郷(生田家どんぶらこ)(農4年)

1ネタ目『桃太郎』

2ネタ目『強情灸』

彼は2年次入部になるので、本当は「61期」になります。が、さすがに卒業年で合わせるとのことで60期登録。

彼とは3年次に運営を一緒にした(2人なのでせざるを得ない)のですが、まあ、意見や方針が合ったことは少なかったです。

喧嘩も、ぶつかり合いも、しました。

 

これは同期が2人だけの弊害でもあるのですが、よく「仲良しであってほしい」との”期待”を周りからされます。(お笑いコンビも「仲良し」が良しとされてますよね)

 

が、最後まで付かず離れずの関係性だったように思います。

 

でも、それがわたしにとってはかえって心地よく感じたように思います。

 

「友達」?

「ビジネスパートナー」?

 

いや、

 

今年の1月期ドラマ「おっさんずラブ-リターンズ-」に登場する、はるたんの同僚が言っていました。

 

「名前のない関係があっても良いんじゃない?」と。

 

おっさんずラブは100コメディとして見ていましたが、おっさんずラブから学ぶこと、あるんですね。

 

あ、いや、私たちが「おっさんずラブ」ってことでは決してないですよ?

(BL好きの方はここでお帰り下さい。おっさんでもまだないです。)

 

彼の持ち前の明るさと無邪気な心はどこにいっても通用するような気はします。なんとなく。

「不仲なんですか~~笑笑」と角生からいじられるのも、ご愛嬌。お互いにリスペクトはあるんですよ。

 

まあ、社会人になるので、会話中の下ネタの頻度は落とした方が良さげかな。笑

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生田家炭素繊維(理工3年)『幇間腹』

 こちらは炭素繊維君。(炭素繊維君?)

「たんそせんい」じゃなくて、「カーボンファイバー」です。

彼は2年次に1人で入部をしてきました。(勇気がある)

高座名は、理工学部でカーボンファイバーの研究をしてるそうで、私がパワーワードを無理矢理高座名に仕立てあげました。

彼の名前、もう少し広まってほしいです。

 

スシローでバイトをしているらしく、体中が酢の臭いに侵され、話にならない時もあるそうです。

 

実験と同じくトライ&エラーを重ねていって、落語にも勤しんでいただきたい!

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22代目 紫紺亭角生(文2年)『やかん』

角生は最近、”紅玉”から名を変えました。
紅玉というのは、彼女が1年生のときに私が付けた名前です。
彼女が好きな太宰治の『津軽』になぞらえて、津軽といえば林檎、林檎の品種で高座名っぽいものをあてがいました。
また「紅玉」という言葉には「美しい容貌のたとえ」という用法もあります。
命名したときは、我ながらにいいネーミングセンスだな、と思いましたね。
(落研の高座名って適当につけられることも多いんですけど、それでやる気失せたら困るんで、わたしはこだわる方です。)
 
そんな紅玉もあっという間に、3年生になり襲名。
個人的には部の後輩で一番”成長”を感じた人材です。
 
人懐っこく、素直で、感受性に溢れるそのお人柄は、人を巻き込む力を感じさせます。
人一倍、義理人情にも厚いので、先輩後輩問わず愛される力も秘めていると思います。(人5回使用)
 
先輩のわたしのことを、「じょんぴょん」と呼ぶんです。彼女は先輩に「ぴょん」を付けたがるらしいです。明らかに呼びにくいのに。
 
最近では話していると、先輩としての自覚も湧いてきたのだなと老婆心ながら感慨深くなりましたね。
今年は自分の色を出せる運営代になるので、頑張っていってほしいものです。

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紫紺亭じょん(文4年)

1ネタ目『無精床』

2ネタ目『水屋の富』

さあ、わたしです。
わたしのことなんか正直どうでもいいのですが、一応。新ネタを2本おろしました。
卒業間際に新ネタを下ろす心意気を評価してもらいたいものです。(ざっくりthe.lazy.houseのような床屋の噺と宝くじに当たる噺をおろしましたよ)
 
わたしがこの落研にもたらしたことはなにかあったのでしょうか。
最後の一年間は落語よりも、人間関係の調整役ばかりをやっていたので、それが次年度に活かされていると良いな…位ですかね。
 
わたしも卒業後は社会人になりますが、1人暮らしはしません。
 
というのも、父親が今年で大分に転勤。姉が看護師なので、病院の社宅住まい。
広い一軒家に残されたのはわたしと母親のみ。
わたしまで出ていくとなれば、リアリスト母は家を売却すると宣言。(腰痛いし、人おらんなら駅近の賃貸でええやん、とのこと)
 
思い出を遺すもくそもありません。
FA権を行使せず、やむなく残留。
新井さんみたいに「つらいです…」と苦渋の決断で出ていきはしません。古巣が消滅するので。
実家から会社まで1時間半かけて通います。お金も貯まるしね。
 
「こどもの国に住む子供部屋おじさん」通称「こど×2おじ」(めちゃ×2イケと同じ表記)として活動していきます。
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アフタートーク

後輩からGoogleフォームで質問を募って、根掘り葉掘り気になっていることを聞かれました。

まあ、気になる人はまた随時聞いてよね。なんでも答えるよ。

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記念撮影&番組表掲載

忙しい部員も多い中、ほとんどが公演に駆けつけてくれました!

後輩の皆様ありがとうございました!先輩冥利に尽きますね。

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卒業式

雨!雨!雨!

卒業式どころではない!

これも普段の行いの結果か????

それでも!なんと!角生と青二才と喃喃が駆けつけてくれました!後輩すぎるやろ!

この有難さを享受しないとです!お返しにステーキを奢りましたよ!可愛い後輩です。

 

思えば、この4年間。

 

スペイン風邪を想起させるかのような未曾有のパンデミック。

毎日報道番組で目にする戦争の惨禍。

新年早々の天変地異。

 

など、鬱屈とした社会情勢のなか、われわれは生きてきました。受難の令和。

 

2020年(入学年度)の桜の開花は記録史上2番目の早さ(3月14日)の年でした。

皮肉にも緊急事態宣言が成立したのも、この前日でした。

 

大学生活ももろにその煽りを受けました。

 

高校の卒業式と大学の入学式は中止。

学校が始まったのも、桜の咲く3月とは程遠い新緑の5月。

1,2年次に和泉キャンパスに授業で足を運んだのも、おそらくは100あるかないかです。

落語研究会での活動も先輩方と画面越しの出会いから始まりました。

未だに画面越しでしかお会いしたことがない3つ上の先輩もいます。

 

そんな部員内のコミュニケーションにも苦しんでいた中、弛まず活動を持続することができたのは、フレキシブルな形でなんとか高座に上がる機会を与えてくださったご依頼主の皆様のおかげであります。


 

ならびに、

 

西山春文 前部長(現副学長)

福田康典 現部長

OBOGの先輩方

明治大学父母会・校友会の皆様

我々部員のご家族友人の皆様

 

ひとえに皆様方のおかげで、昨年度に引き続きで廃部の危機を乗り越え、苦難を乗り越えることができました。

改めてこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。

 

今後とも明治大学落語研究会をご贔屓にどうぞよろしくお願いします。

幸いにも後輩達は1学年10名以上いるGolden age(黄金世代)で、腕のある部員が揃っております。


 

もうじき今年(2024年)の桜が満開に咲く頃です。

若葉のにおいも、ふんわりと風に乗せて運ばれてきました。

開花予報は、菜種梅雨の影響もあってか少し遅れていますね。

 

 

 

「次はどんな一年になるのだろうか」

 

 

 


桜の木の下。

1人1人に淡い高揚感と不安感が同時に押し寄せる。

 

それはコロナ禍でも不変でした。

 

桜の木は、きっと今年も変わらず、やさしく私達を見守ってくれることでしょう。

 

コロナ禍という”長い冬”はわれわれの代でおしまいです。

振り向けば、次の春は目前に来ています。

 


まだ見ぬ世界に想いを馳せて。

 


本ブログをご覧いただいているすべての皆様にとって実りある1年になることを願いつつ、ここらへんでお暇とさせていただきます。



気持ちだけはいつまでも”現役”でいたいものですね。

 

 

明治大学落語研究会第60代幹事長

紫紺亭じょん