ども、名人です。
今日の東京の空は秋晴れで青空が広がっています。
気温は爽やかといった感じです。
さて、今日も先日皆さんから頂いたブログネタコメントで書いてみたいと思います。
>昔、ハドソンのファンクラブに入っていました。漠然とした提案で恐縮ですが、ファンクラブ関係で何か面白い話や裏話があったら読みたいです
面白いかどうかは分かりませんけど…(汗
ハドソンのファンクラブは
「HuMor NETWORK」と書いて「ユーモアネットワーク」と言います。初期の頃は覚えていませんが、後にはこんな会員証を用意していました。
ちなみに、1番下のカードは、私が自分用に作成したモノで会員番号も私の社員番号になっています。
これは、1996年に作ったカードですね。
このファンクラブは、最初はファミコンカセットに同封していたアンケート用紙を返信してくれた方を入会としていました。
それはなぜかと言うと、86か87年だったと思いますが、当時の子供がファミコンのゲームを買ってくれるのは、年間を通じて一人4〜6本と言われていました。
1,お年玉で買う
2,入学式などで買って貰う
3、誕生日に買って貰う
4,お盆などで帰省した時に買って貰う
5、クリスマスプレゼントとして買って貰う
6,その他の記念日で…
皆さんが子供の時にもこういう感じだったと思います。
そして、1986年にはソフトメーカーがかなり増えて来た為に、どうやって新しいゲームを告知すれば良いのか?という事を検討する様になったのです。そこで出たアイデアとして、「アンケート用紙を送ってくれたユーザーは大事にしなければいけないのではないか?」という意見が出て来たので、そのユーザーさん達に新ゲームのチラシを送る様になったのです。
これがしばらく続いたのですが、アンケートハガキを送ってくれた皆さんに送っていたので、一人に数通送られるという事になっていきました。そうなると郵送代もバカになりませんので、一度改めて個人情報を整理して、会員という事にしてちゃんとしたチラシを送った方がいいだろうと言う事で、整理する事になりました。
そこで作られたのは、ユーモアネットワーク会員向けの会報誌なんです。
この会報誌は、その形を変えていったので何種類か存在します。
しかし、1番最初の会報誌は私がワープロDTP機能を使って作ったA4サイズ両面のモノクロ印刷でした。1989年の事です。
このデータを作ったのですが、やはりカラーが良いし、もっと多くの情報を掲載したいよねという事で、2回目からはタブロイド判で8〜12Pの会報誌を作成する事になりました。
1番の問題は、個人情報を整理する事でした。
そこまでにハドソンに届いた全てのハガキをデータ化して、同じ情報を整理するのに数ヶ月かかり、その費用もバカになりませんでした。
次に、せっかくの会員なんだから何かしらのイベントを開催したいねという事になったのですが、会員だけのイベントにするとどれだけ集まるのかも分からないという事で、ハドソンが参加したイベントに来てくれた会員に、何かのプレゼントを渡そうという事にしたのです。
そこで、会員証を作る事になりました。
それまでは、会報誌を送るだけだったので、どのユーザーが会員なのかが分かりませんでしたが、この会員証を発行する事でいろんな事を行う事が出来る様になりました。
しかし、子供達はどんどん成長していきます。
もし中学生が高校生になった時に、ゲームではないその他の事に興味を持った時ゲームで遊ばなくなるかもしれません。
なので、会員証の有効期限を発行から一年間としたのです。
そこから数年間は良かったのですが、やはり郵送料が問題になって来ました。そこで、郵送料をユーザー負担にして貰わないか?という意見が出て来て動き始めたのですが、それが元で止めてしまうユーザーもいるだろうから、会員になった時の記念品を作ろうという事になりました。
まぁ、いろんな意見が有りましたが、結局郵送料とその記念品の製作がほぼ同じくらいだったので、結局は赤字だったんですけどね。
ただ、それも宣伝費の一部だと思えば納得出来ていたと思うんですが、当時は使った宣伝費の効果を説明しなければいけない様な時代に入っていた事から、同じ赤字で有ったとしても上層部を納得させる事が必要だったんですね。
皆さんのお父さんとか、私より10〜20歳若い方は
「株主様の為に」という言葉を聞いた事が有ると思います。
確かに株主が費用を出してくれているから会社が成り立っている部分が有ると思うんですが…
それだけでは無いと思うんですよね。
難しいところです。
では、今日も一日楽しみましょう!