ども、名人です。

 

今日の東京の空は雲で覆われています。

気温も低いしなんだか湿度も高そうで、いつ雨が降り出してもおかしくない感じです。で、予報を見ると降水確率が60%でしたので、外出される時には雨具を用意して出掛けましょう。

 

さて、今回もブログネタ募集に頂いたコメントへの返信をしたいと思います。

 

>プロジェクトに関わられていたかわかりませんが、PC-FX版の「天外魔境3」の顛末などご存知でしょうか。

他にもPC-FXについてお話し聞けたら嬉しいです。

 

 

私は、このプロジェクトには絡んでいないので、そこまで詳しくは有りません。が、流れとしてはPCーFX版の天外Ⅲの断念から始まります。

 

PC-FXは、皆さんが思っている様に残念な結果を迎える事になってしまいました。

PC-FXは、アニメ性能を高めるべく、グラフィック用チップを2倍にして、秒間30コマのフルアニメが可能なハードだったのですが、同じ時期に発表されたプレイステーション(以降PS)のポリゴンによる3Dグラフィックという最新機能に負けた感じですね。

アニメよりもよりCGっぽいグラフィックの方がゲームっぽかったからだと思います。また、アニメの場合は、全てのデータを用意しなければいけませんが、ポリゴンの場合は、そのポリゴンのデータさえあれば、本体で計算させる事で様々なシーンに対応させる事が出来ますからね。

初期に発売された中で、ロンチタイトルである「チームイノセント」は、その開発に数億円がかかってしまいました。

本体の数量が伸び悩んでいた時ですので、その数億円を回収する事は当然出来ず…

その影響も有って、当時進んでいた「天外Ⅲ」の開発も断念する事になり、企画書などはダンボールに封印されたのです。

 

そして年数が経過していき、PS2が発売された2002年頃にとある居酒屋で開発メンバーが飲んでいた時に、「天外III」を復活させたいねという話で盛り上がり、開発の中で動き始めたのです。ある程度企画がまとまったところで、PS2用のタイトルとして会社に提出され、それが通ったという訳です。

 

しかし、ハドソンとしてしばらくRPGを出していなかった事も有って、RPGが得意なメンバーは育っていなかったんです。そういう事でアクセスの多いゲームになってしまった

という訳ですね。

 

天外魔境シリーズは、会社をも代表するゲームタイトルだったので、同時に開発費も莫大な金額になってしまってました。そういう意味では、ある程度の数量が見込めなければなかなか開発が出来ないゲームでも有ったのです。

それから、多少なりともRPGゲームを出し続けていれば、もっと良いゲームになったのではないかなとも思います。

そういう意味ではちょっと残念なタイトルですね。

 

 

 

では、今日も一日楽しみましょう!