ども、名人です。
今日の東京の空も快晴です。
気温は昨日よりも暖かくなりそうな感じですね。
さて、先日Xを見ていたら。ファミコンのゲームカセットの
バージョン違いという記事を見ました。
ファミコンのゲームタイトルは1252本と言われていますが、それにバージョン違いを加えたらどれだけの本数になるのか?
検討もつきません。
私はコレクターでは無いのですが、そこまで揃えようとしているコレクターさんは本当に大変だろうなと思います。
ファミコンのゲームが発売されたのは、1983年から1994年までの11年になります。
アーケードを作っていたナムコさんやコナミさんの様に自社工場が有る場合には、ファミコン本体に入れる事が出来るサイズと基板のズレがないように設計出来れば、それ以外はどんなデザインにしても大丈夫なのですが、ハドソンを初めとしたほぼ8割ほどのメーカーは任天堂さんに製造を依頼していました。
当然、初期にはカートリッジを作る型も数個で良かった物が、経年劣化や増産の為に増えていったりしていると思います。
また、基板の配線パターンにしても、仕様するチップによって当然変わってくるので、製造時期によってやラインによっても変わってくる可能性もあります。
メーカーからは、カートリッジの色指定をするだけなので、それ以外は納品されるまで分からない事が多いし、また、当時はそこまで気を遣っているわけも無く…
現在、それらの報告を聞いて、そうだったんだ…と言った感じです。
私は、パッケージやマニュアルを作っている部署だったので、校正時の色指定などに気を使っていましたが、それも、今の技術からするとある意味アバウトなんですよね。
マニュアルなどは、オフセット印刷を言って、基本的には4色印刷で全ての色を再現しています。
光の三原色はRGB全ての色を100%にすると白になりますが、色の三原色はC(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)を全て100%にすると黒になります。
ただ、3色の掛け合わせで黒を表現するとボケてしまうので、文字や罫線の為にK(黒)が追加されて4色印刷になるのです。
現在は、アプリケーションでそれぞれの色のパーセントを1%単位で指定出来ますが、今から40年前ではその指定が10%単位だったのです。
なので、色校の時に、「ちょっと黄色を強く_」とか「赤を弱く」というアバウトな調節をして貰ったのです。
さらには、使うインクのメーカーでも色が異なります。
代表的なので、DICとパントーンなんですが、ハドソンのハチ助の黄色の指定は「DICなら何番」「パントーンなら何番」という風に決めていました。
そこら辺を明確にしていけば、輪転機が回る毎にバージョン違いが発生してしまうかもしれませんので、本当に数限りなく…
さらに経年劣化での色あせも出て来ていると思うので、ホントそこまでこだわるコレクターさんは大変だなと思いながら読んでいあした。