ども、名人です。
今日の東京の空も晴れ間が広がっています。
気温も、下がる様な気配がありませんので、まだまだ熱中症対策が必要な様です。
さて、先日ゲームボーイの缶詰パッケージの事を書きましたが、Xでkujiraarea909さんがこんなコメントを書いていましたので、それについて書いてみようと思います。
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高橋名人による懐かしい缶入りのGBソフトの話
…何でハドソンが缶みたいな新しいタイプのパッケージに興味を持ったのか
…そもそも缶の製造会社が何故GBソフトのパッケージに名乗り出たのか
本当に知りたい部分はやっぱり出てこない!
とはいえ、安易な憶測を書かない高橋名人は誠実ですね
まぁ、私が誠実かどうかは置いといて…
疑問は2点です。
まずは
1)何でハドソンが缶みたいな新しいタイプのパッケージに興味を持ったのか
2)そもそも缶の製造会社が何故GBソフトのパッケージに名乗り出たのか
ですが、これを説明するには、(2)から説明した方が分かりやすいと思います。
缶詰の製造会社(メーカー名は失念)会社がハドソンを訪れて来たのが、1995年だったか96年の早い時期だったと思います。その担当者の説明を最初に受けたのが私でした。
95年当時と言えば、日本のバブルが崩壊して数年が経過している時ですので、それぞれの会社は売上アップの為の活動をしている時期になります。
そして、その担当者は、様々な形の缶詰のサンプルを並べて、「何か新しい事が出来ないだろうか?」という感じで売り込みをして来たんです。
この当時の缶々は、ペンシルケースなどに使っていましたが、その他の入れ物に使うという感じはしていませんでしたが、その話の流れで営業を招集して、一緒に話を聞いて行くことにしていた時に営業から「これでパッケージを作ったら面白いかも」と言う発言を受けたのです。
ハドソンとしても、全てのメーカーとの差別化を図らなければいけませんので、それは実行する前提で進行していく事になりました。
ただ、予算的な部分から、新しい形の缶詰を設計して貰うのではなく、当時作られている缶詰を利用する事になったのです。
そこで、様々な缶詰を見せて貰ったところ、ゲームボーイのカートリッジを入れるのにちょうどいいサイズの缶詰を選んだのです。
ゆえに缶詰メーカーがゲームボーイのパッケージに名乗り出たという事ではなく、たまたまゲームボーイのソフトがちょうど良かったのです。
ゲームボーイは、子供向けの商品が多いのですから、さらに以前書いた様に
・他社との差別化を図る
・子供達が小物入れとして使える
という点で経営に提案して実行される事になりました。
そして、そもそもハドソンの企業理念が「0から1を」という、何も無いところから新しいモノを作るというのを目標にしているくらいに、新しいモノが好きなメーカーでしたので、作る事になったという感じです。
質問に関してはこれでよろしいかなと思います。
ついでにですが、「鮫亀SAME GAME」のパッケージデザインのイラストについてですけども、このイラストは奥山佳恵さんのイラストになります。
彼女のイラストは、当時のTGSのポスターにも採用されたはずです。独特の雰囲気が有って、私もイラストを2点購入していました。
両方とも1/100なので、何も考えずに買っていたのかもしれません(w
でもなんか良いんですよね…
では、今日も一日楽しみましょう!