ども、名人です。

 

今日の東京の空も晴れ間が広がっています。

気温も高くなりそうですね。

先ほど見たTVの予想だと、来週には20度後半になっていますが±2〜3度の幅があるので、まだまだなのかもしれませんが、少しは和らいでくれる事を祈りたいです。

 

さて、昨日のブログでFC版ロードランナーの3サイズのパッケージが揃ったというのを書きました。今日はそれをさらに詳しく書いてみたいと思います。

今日はちょっと長くなるかもしれません。

 

パッケージサイズは、上の写真の様に、一回りずつ大きくなっていきます。

 

最初に発売された1984年のバージョンが一番小さいですが、パッケージの内容はこんな感じです。

 

 

カートリッジは袋に入っていて、そこには取扱説明書も入っています。他には何も入っていない状態ですね。

カセットラベルや取扱説明書の表紙は、まだ2色印刷だったので、インクは黄色と黒のみです。白色は紙の色がそのまま使われているので、見た目は3色ですね。

 

そして、次が1985年6月に追加販売されたのがこちらのバージョンで84年版とは一回り大きなパッケージになっています。

 

 

カートリッジはビニール袋に入った状態で緩衝材に収まっていて、その緩衝材のところに取扱説明書とFCの注意書きが入っていました。

その注意書きを広げてみたのがこちらです。

 

 

左下に「850626」とあるので、この注意書きが1985年6月26日バージョンである事が分かります。

ゆえに、この一回り大きなパッケージもその時期に生産された事が証明されます。

 

このパッケージを作る時には、ハドソンは基本的に関わっていません。この当時は版下という印刷の元を納品するのですが、そこから作られた印刷用のフィルムを印刷工場側で何%か伸ばした状態で作られています。

なので、パッケージを比較して見ると…

 

 

ちょっと分かりづらいのですが、大きな方は少し色がくすんだ感じがします。(黒は黒ベタなのでそれ以外の色)

 

そして、その緩衝材がより大きくなったバージョンがこちらの1991年版になります。

 

 

85年のと同様に、同梱されている注意書きを広げて見ると

左下には「900801」となっているので、90年8月以降に製造された事が分かります。

また同梱物も多くなっていて、チラシやアンケートハガキが同梱される様になりました。

 

ちなみに、このチラシを広げてみたのがこちら

 

 

 

ちょうどダウンタウンさんを宣伝キャラとしてお願いしていた時期ですので、お二人を使ったチラシになっていますね。

 

この最後のバージョンは、以前にも書いた様に、スーパーファミコンが発売になった後に、まだFCの棚がおもちゃ屋さん

に並んでいた事から、当時の副社長が

「今、もう一度ロードランナーを出せば売れるんじゃないか?」との一言で製造が決まったのです。

しかし、最初の版下納品から5年が経過していた為に、パッケージ関係の版下を再度作る事になりました。

このパッケージの製作は私が担当していたのですが、当時使用していたイラストも無いし、それを撮影したポジフィルムも無かったので、同じ様にイラストを描いて貰いました。

 

そのイラストがこちらです。

 

まぁ、同じ様に書いて貰ったとはいえ、細かな箇所に違いがありますが、当時は全体が同じであればと思い気にしなかったですね。

 

また、取扱説明書も同じ様にしていますが、この時には「FF」マークやPOS用のバーコードを入れなければいけなかったので、パッケージデザインが変更になっているのです。

 

ちなみに、この「FF」マークですが、いつから入れる事になったのかは確実ではありませんが、1989年からです。

なぜそれが分かるかと言うと…

 

 

上の「亀の恩返し」は1988年8月26日に発売。そして

下の「星霊狩り」が1989年12月8日発売で、この星霊から「FF」マークが採用になっているのが分かります。

 

これは任天堂さんが制作しているのですが、89年にゲームボーイ、翌90年にスーパーファミコンが発売される事で、そのパッケージに入れるSFCマークを採用するのと同時にFCにも同じ様なロゴを入れた方が良いだろうと言うことで採用されたのだと思います。

 

 

それと、もうひとつ気がついた事ですが、カセットを入れていたビニール袋が変わっていました。

 

 

上が初期のモノで下が91年のモノになります。

これは上のタイプだとひとつひとつをビニールに入れ込まなければ行けません。

しかし、下のバージョンはある程度のカセットを横一列に並べた状態でビニールで包んだ後に熱処理で圧着するタイプになっています。どちらの行程が早いかと言うと、下が圧倒的に早くなるので、製造本数が多くなって来た事による行程変更による違いだと思われます。

 

こうして見ると、同じゲームですけども、その製造を見るだけで年代を感じますね。

 

私の後ろの棚にも早速入れ込んだので、なかなか見応えがある様になって来ました。

 

 

まぁ、基本的にも変えようかなと思っているので、もう少し見やすくなれば良いなと思ってますけど…

 

 

 

 

では、今日も一日楽しみましょう!