ども、名人です。

 

今日の東京の空も晴れ間が広がっています。

空気も爽やかな感じで、非常に気持ちが良い一日になりそうです。

 

さて、昨日に引き続き、当時どの様にしてゲーム画面を撮影していたかなどを紹介してみたいと思います。

 

まずは、カメラによる直接TV画面を撮影。

しかし、当時のブラウン管は走査線というのが出て来てしまいます。

そこで、何枚もシャッターを切っておくのですが、当時一番行っていた方法は、同じシャッター速度で、絞りを標準を中心に3段変化させて撮影する事でした。

しかし、当時はそのフィルムを現像してみるまで、成功しているかどうかが分かりませんので、もし失敗していたら、同じ様な画面を再度撮影するという事を繰り返していました。

 

1980年後半の、現在のMacがまだMacintoshと呼ばれていた時代には、画面もカラーになり、そして、ビデオ信号をデジタル信号にキャプチャーする機材が登場して来ました。

そこで、それを活用する事は出来ないだろうかと思い、機材を揃えていきました。

 

確かMacintoshのfxか IIciが登場した時代だったと思います。

とあるメーカーから発売されていたキャプチャーツールに、直接ゲーム機を接続してみました。

そこで撮影されたデータは、72dpiの640×480のデータになりました。

データサイズは、記憶にありませんが、それでも数メガだったと思います。

思っていたよりも上手くいったのですが、しかし、このデータで撮影する為には、プリントサイズを小さくしなければいけません。

なぜならば、印刷するには、350dpiの密度が必要なのです。

ここら辺は、別な説明が必要なので、また明日にでも紹介しますね。

 

ちなみに、今皆さんが使っているiPhone11 Proの画面の密度は、なんと458ppiです。

ちなみに、dpiとppiは呼び方が違いますが「ドット パー インチ」と「ピクセル パー インチ」となります。ppiは、画面に対してと、dpiは印刷に関しての用語なのですが、ほぼ同意だと思って頂いて問題無いと思います。

 

30年前は、1インチに72個、現在は458個もの点で表示されているので、約3.6倍もの差があります。

 

なので、当時のデータを、綺麗な状態のままプリントすると、印刷された時のサイズが横3Cm程度になってしまうのでした。

マニュアルには使えますが、チラシで大きく扱うには、まだまだ密度が問題でした。

 

ところで、このシステムを使って、昨日のビデオプリンターで書いた、全体マップを作ってみようと思ったのです。

画面をキャプチャーしていきながら、そのデータを、Photoshopに貼りながら作業していったのですが、約20枚ほど貼り付けた段階で、次の作業を行う為にパソコンが開放されるまで数10分掛かる様になってしまいました。

当時のメモリーサイズではしょうがありません。

Photoshopが必要としているメモリーサイズを超えた為に、HDDを仮想メモリーとして使うので、全てにおいてHDDとのアクセスが必要になったからです。

 

そこで、640×480でキャプチャーした画面をその半分の320×240にして貼って行く事にしてみましたが、あるメモリーサイズを超えると、どうしても同じ様な事になってしまいます。

さらにデータを縮小する事も考えましたが、そうなると、全体マップの雰囲気しか分からないデータになってしまうので、なんだか本末転倒な感じがしてしまいました。

 

今、これを書きながら思ったのは、10枚程度をまとめた分割したデータにしておき、印刷の段階で合わせれば使えたなと思いました。

 

そんな感じで、30年前のデジタル技術は、現在と比べると数百分の1にもなるかどうかという感じですね。

 

そんな時代からさらに20年遡った、1969年にアポロ11号が月面着陸をしましたが、その11号に搭載されていたコンピューターはファミコン以下だったというのが、よく分かります。

 

結局、90年代中半までは、画面をカメラで撮影して印刷するのが、一番綺麗だったという結論です。

 

 

 

 

 

 

では、今日も一日楽しみましょう!