ども、名人です。
今日の東京の空は、雲も在りますが、ほぼ快晴です。
本当に気持ちのいい一日になりそうですよ。
さて、今日は「高橋名人の冒険島」について書きたいと思います。
このゲームは、86年の9月に発売されました。
第2回のキャラバンでタップリとデモを行っていたので、おかげさまで100万本を超えるというセールスになりました。
このゲームについては、裏技なども含めて、書きたいことが多すぎですが、一番の問題となったのは、激ムズなところだと思います。
元々のゲームがアーケード版の「ワンダーボーイ」というゲームで、当初は、そのゲームの移植版という事だったのですが、開発する途中で、副社長と現場に行った時、副社長が
「このゲームの主人公をお前にしたら面白いんじゃないか?」
と言い出したのがきっかけで、キャラデザインを私に変更。
同時にタイトルも冒険島にと変更になりました。
ただ、変更点はそれだけで、難易度に関してはアーケードゲームのままだったのです。
アーケードゲームは、どれだけコインを入れさせるか?が売上となるわけですから、難易度を上げて、コンティニューをする時にコインが必要にさせます。
ゆえに、簡単にはクリア出来ないという難しになってしまったのです。
この移植の時に、ファミコン版だからという部分があれば、もう少しは楽しめたのになと思います。
ちなみに、ステージの最後に出てくるボスキャラを倒すには絶対に石オノが必要なんですが、それまでの間は、ジャンプだけでクリアする事は実証済みですので、石オノが無いから、先に行けないという事は、どのエリアでもありません。
それから、これはゲームには全く関係無いのですが、パッケージイラストは松下進さんにお願いしました。
とても素敵なイメージだし、松下さんに私を書いて貰うと、こんな感じになるのか?というのも分かって、とても嬉しかったのですが、当時の工藤社長が、ある一点を問題視したのです。
それはティナの胸部分が、母親にどう見えるのか?という部分でした。
丁度コロコロコミックのファミラジキャンプの時だったので、編集長や関係者で一晩話しをしたのですが、社長は納得せずでした。まさか松下さんに変更してくれという事も出来ない時期だったので、その問題になっている部分にマークを入れたのです。
それが下になります。
まぁ、全部が隠れているわけではないのですが、これで納得して貰いました。
工藤社長にはこだわりがあって、その一つが、人間を殺傷するゲームは出さない。という事でした。
私自身も、そういうゲームは好きではないので、この考えは大賛成でした。
でも、このゲームで、焚き火に突っ込んじゃうと、私が火だるまになっちゃうんですよね。
それを当時の子供達が気に入ってたみたいで、ゲーム大会の時に、何度も火だるまにして楽しんでいるシーンを見てました(笑
まだまだ書く事はあるのですが、今日はこれくらいで…
では、今日も一日楽しみましょう!