ども、名人です。

 

今日の東京は、厚そうな雲で覆われています。

予報では、今日から水曜日まで雨マークが付いていますので、梅雨の練習だと思っていた方がいいかもしれませんね。

どれくらいの降水量になるのかは分かりませんが、それなりの対処をして外出しましょう。

 

 

さて、先日の事ですが、冨田勲さんが亡くなられたというニュースを見ました。

 

私は、直接の関係がありませんが、それでも音楽に関しては、とても影響を受けた方の一人です。

 

皆さんもご存知の様に、私は中学1年生の終わりに、井上陽水さんの影響を受け、音楽に興味を持ちました。その時から、ギターを弾き始める事になります。

その後、アコースティックギターがメインになりますが、フォークソングのために、バンジョーやマンドリンなど、他の楽器にも興味を持つことになります。

 

複数の楽器を弾くことに、さらに興味を持つきっかけになったのが、中学3年生の時に流行った映画「エクソシスト」を見に行った事です。

エクソシストの中で使われていた、マイク・オールドフィールドさんの「チューブラーベルズ」という楽曲が気になって、そのLPを購入しました。

(今の方にLPというのはわからないと思いますが、30Cm版のレコードの事です)

 

そのジャケットの解説を読んで、約1時間にわたる楽曲が、マイク・オールドフィールドさんが一人で、約1年かけて録音した事を知り、さらに複数の楽器に興味を持つ事になります。

 

そして高校1年生になった時の音楽の時間に聞いた1枚の楽曲がありました。それが、冨田勲さんの「月の光」と「展覧会の絵」だったのです。

その音楽というか音を聞いた時、世界が明るくなるのを感じました。

 

マイク・オールドフィールドさんは、リアルな楽器を演奏し、

冨田勲さんは、シンセサイザーで、あらゆるサウンドを演出して、一つの楽曲を作っています。

キーボードを練習すれば、様々な音を作り出す事が出来、さらには音楽をも作る事が出来るという事に興奮しました。

 

実際には、キーボードを弾く事が出来ない私には、かなり高いハードルでしたが、それも83年頃に、パソコンでシーケンサーを動かす事が出来る様になった事でクリアする事が出来ました。

それでも、デジタルで録音する事が出来ない時代ですので、録音する時に使うレコーダーはアナログの8トラックを買ったのですが、同期させるための信号用で1トラックが使えないのと、ステレオ録音を作るためには、2回重ね録りをしたら、ダビングして4トラック分の音を2トラックにまとめていかなければいけないので、サウンドを増やせば増やすほどに、音が悪くなっていってしまいました。

 

その段階で、音を出来るだけいい状態で録音するには、音源を増やしていくしかありません。今では、32音が同時に出せるのがたくさんありますので、1台か2台あれば十分なんですが、その当時は、サンプラーであれば、1つのサウンドしか出せませんので、ピアノとバイオリン、そしてビオラにフルートといった音を重ねるだけで、4つの音源が必要になってしまいます。

なんだかわからないうちに、どんどんと音源は増えていき、最高で何台になったかは記憶に残らないほどに部屋が音源でいっぱいになってしまいました。

 

その時に3ヶ月かかって作ったのは、シベリウスの「フィンランディア」でした。

 

この音楽は、映画「ダイハード2」の、最後の方で、航空機が着陸する時に流れる音楽ですので、皆さんも聞いたことがあると思います。

 

そんな感じで、シンセサイザーに興味を持ち続けたのです。

 

今では、パソコンを使って、簡単に作ることが可能になってきましたが、ゲームよりも長い期間がかかって、技術革新されていったのは、そういう機材を使って、世間に作品を出し続けてきた冨田勲さんの功績がとても大きいと思います。

 

冨田勲さんは、私の心の恩師でもあります。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

 

さて、今晩は16TVです。

いつもの様に20時からですので、遊びに来てください。

 

高橋名人の16Shot TV Vol.188

http://live.nicovideo.jp/watch/lv262540201

 

 

では、今日も一日楽しみましょう!