ども、名人です。


今日の東京、朝から蒸し暑いです。

みなさん水分補給していますか?

私は寝る前と起きてからは、必ずコップ一杯の水を飲むようにしています。

昔から、寝ているときに蒸し暑いと眠れないし汗をかくので、その時には倍くらいの水分を補給しています。

熱中症もそうですが、身体に水分が不足していくと、いろんな部分に影響が出てくるのでみなさんも気をつけてください。


さて、昨日の16TVの裏番組に、ハムスターさんのアーケードアーカイブスの紹介がされていました。

昨晩は、7月10日に配信開始された「ワンダーボーイ」の紹介でした。


このワンダーボーイは、皆さんもご存じの様に、「高橋名人の冒険島」の元になったゲームです。基本的な配置も、すべて同じなのですが、本当に本当かどうかはわかりません。(w

というのは、その大部分が目コピーだったからと聞いているからです。


私が聞いていたのは、この当時のアーケードゲームマシンと、ファミコンで使用出来るメモリーサイズが全く違うので、アーケードのソースコード(プログラム)を貰っても、そのまま移植出来なかったのです。


そこで、実際のアーケードゲームを横において、それをプレイしながら、目で見た配置などをプログラムしていったのだそうです。


このゲームが出たのは1986年という事で、私は忙しくて全国を飛び回っている時でしたので、このゲームが移植されている時を見たのは、もうすぐ終了という時点でした。

その時に、当時の副社長であった工藤浩さんと見に行ったのです。

プログラムのメイン担当者は、87年のヘクター’87を作った小山さん(あだ名ががヘクター)でした。

そこでしばらく遊んでいたとき、副社長が

「今、高橋が人気あるんだから、これを高橋にしたらどうだ?」

と言ったのです。


それを聞いた私は・・・


というか、私が返事をするよりも早く、周囲にいたみんながそれに賛同したのです。

なので、私が何も発することないままに、決まってしまったのです。


すぐに主人公のキャラを、私に変更する作業が開始されました。

それに伴って、周囲のアイテムや敵キャラなどもそれに合わせた方がいいだろうという事になりました。


また、カラスは、元々ハチだったのですが、ハドソンのシンボルマークは「ハチ助」でしたから、ゲームの中とはいえ、自社のマークを倒していくのはどうなんだろう?という事で、変更する事にしたのです。


スケボーに関しては、それ自体を別な物に変更する事が難しいので、そのままにしたのですが、武器が石斧だけというのは、子供には難しいゲームだったので、ジャンプのじゃまになる岩を壊せるマジカルファイヤーを追加したのです。


これ以外は、失敗してもいいように、コンティニューの追加や、当時のファミコンで流行っていたボーナス面というか隠しステージを追加していきました。


デバッグは、私はプレイしていないんですが、石斧などの武器を持っていない状態でも進むことが出来るかどうかは、実際にプレイして試した様です。

つまり、冒険島に関しては、ジャンプだけで面をクリア出来るのです。

さすがに1-4や2-4の最後に登場するボスは、石斧が必要なので、ボスの前には必ず石斧を配置していました。

まぁ、これは元のワンダーボーイでも同じですね。


そしてイベントやTVで、このゲームを紹介するのが私の役目だったんですが、イベントでもTVでも時間がそれほどある訳ではありません。

なので、出来るだけスケボーに乗ったままクリアする様にプレイしていました。

そうすれば、1-4までをプレイしても10分も掛からないで終わる事が出来ますし、1-1から1-4までを紹介出来る事で、いろんなステージがあるんだなと思ってもらえるからです。

ただ、スケボーに乗っていると強制的にスクロールさせられますので、そこはブレーキを多様していくしかありません。

バイタリティもどんどん減っていくので、出来るだけ早くゴールを目指しながら、フルーツや牛乳などでバイタリティを補給しながらプレイしていくのです。


このゲーム
というよりも、この当時のアクションゲームはパスワードで続きをプレイするという概念すらも入っていませんので、途中からプレイする事は出来ませんでした。

なので、どこに行っても、1-1からプレイするしかなかったのですが、それが、スケボーに乗ったままクリアするという、ある意味「凄い」と子供達に思って貰えるようなプレイに繋がったのですから、結果としては良かったなと思っています。


ワンダーボーイは、海外でも非常に人気が出たゲームです。

冒険島は「Master Higgins Adventure Island」という名前でした。


高橋名人は海外では言いづらいし、ピンと来ないということで「マスターヒギンズ」になったのですが、どうしてヒギンズだったのかは、誰の記憶にも残っていないんですよね。

まぁ当時の海外スタッフの誰かが言ったのがそのまま利用されているとは思うんですが、いつかはその理由を解明したいものです。



アーケードアーカイブス

http://www.hamster.co.jp/arcadearchives/


では、今日も一日楽しみましょう!