ども、名人です。

今日の東京も天気がいいです。
今の気温は、まだ15度ほどですが、最高気温は20度くらいになるそうです。
つい数週間前には、秋はまだ先なのかなと、このブログに書いていたのですが、いざ秋になると早いものですね。
これから気温もどんどんと下がっていって、再来月には冬になるかと思うと、1年は早いなと思います。
今年も残りは2ヶ月しか無いのですが、どんな年末を迎えるんでしょうね。


さて、昨日は銀座にあるTAG HEUERで、腕時計の分解と組み立ての体験が出来るという事で、夫婦で参加して来ました。

場所は店の2Fで、そこに体験会のセッティングがされていました。




今回、分解と組み立てを行うムーブメントは、これになります。



タグホイヤーの中では、一番シンプルなモデルになります。
さすがにクロノグラフになってしまうと、ギヤが数倍複雑になるので簡単には行きませんからね。
時間として1時間半で分解組み立てを体験するには、このシンプルなムーブメントでも充分なのです。

技術担当者さんから、それぞれの部品がどんな役割をしているのかを聞きながら、分解していきます。

ちなみに、写真の右下に写っている大きなギアは、ボックスになっていて、中にはゼンマイが入っています。
ここにパワーをため込むと、最大で48時間の間、時計を動かす事が出来るのです。

今回は、このボックスを分解する事はありませんでしたが、これらを一つ一つ分解していきました。



それぞれの部位毎に、部品を分けていきます。



ここまでで、だいたい40分程度

今度は組み立てを行っていきます。
メインギアとゼンマイのボックス部分などを組み立ててから、最後に時計で一番重要な振り子部分を取り付けます。



ピントが有っていませんが、ギアを押さえる部分に髭ゼンマイ(スプリング?)が付いていて、その下に大きな歯車が付いています。
下のギアの下側には、ピンが付いていて、その部分をとある部品にはめ込んで、セットしなければいけません。

その「とある部分」の名称を忘れてしまったのですが、時計が1秒1秒をカチカチと制御するために使われているカムの様なギアなのですが、そのサイズは1mmくらいの幅で、長さが4mmくらいの小さい部品で、組み合わせる部分は1mmくらいしかありません。

これを組み合わせていくのが非常に難しくて、思った以上に時間が掛かりました。

まず、スプリングの下に大きなギアがあって、その部分のギアをかみ合わせた後で、ルビーの上にピンをはめなければいけないのです。
何回も何回もチャレンジして、やっとはめることが出来ましたが、それはテクニックではめたのではなく、単に運良くはまったという感じでした。
まぁ、それでも他の方に比べれば、非常に早くて、このギアの組み立てに30分ほどの時間を確保しているという意味がよく分かりました。

その語、技術担当者さんに、そのギアをはめてもらうところを見させてもらいましたが、それこそ数十秒ではめてしまったのを見ると、さすがだなぁと思いました。

今回は、軸受けなどに油を挿す事は無かったのですが、実際の組み立ての時には、それぞれに決まった量の油を挿しながら組み立てるのですから、ホントに大変な作業だと思いました。

今回は、腕時計の分解組み立てでしたが、こういうのはとても面白いですね。
私は仕事柄、コンピュータやゲーム機の分解組み立ては、日頃行っているので、そんなに驚きは無いのですが、今まで実際に経験していないものも多いのですから、こういう体験会があったら、また参加したいなと思いました。
それも、1人で行うのでは無く、専門家にコツやポイントを聞きながら体験したいです。

それにこういう事を経験すると、その物を大事に取り扱う事にもなると思うんです。
大人になってから経験するのも楽しいですが、子供達にもぜひ体験させてあげたいなと思いました。その子供達の中から、その世界に進む人が出てくる事になると思うからです。子供は、自分が何に向いているのか、何をやりたいのかが分からないのですけども、そういう体験をする事で、もしかしたら光が見える事が多くあるのではないかと思います。
そういう意味でも、たくさん体験して欲しいなと思いました。
そして、私も、この年齢ですが、たくさん体験してみたいなと思いました。

今後も、こういう機会があれば、ぜひ参加していきたいと思います。


では、今日も一日楽しみましょう!