ども、名人です。
ビデオゲームで遊んでますか?

今日の東京、もの凄い雨が降っています。
午後からは晴れるようですが、ホントかなぁと疑ってしまうくらいに降っていますよ。
今日は、浅草方面に行こうと思っているので、早く上がって欲しいところです。


さて、昨日書いたように、今日はチャンピオンシップロードランナーの後の思い出を書きたいと思います。

時代は、1985年4月の事です。

コロコロまんが祭りが終わった翌日の事、社内では緊急会議が行われました。
もちろん、まんが祭りの打ち上げで、元社長の工藤さんが放った一言を実現するかどうか?の会議でした。
とは言え、全体としては、ほぼ開催する事が決定している雰囲気で始まったので、実現するためにはどれくらいの規模で開催するのか?
もしも開催するとしたら、どんな機材やスタッフが必要になるのか?
また、それらにかかる費用の捻出をどうするのか?
などなど、たくさんあったのです。

とりあえず、80%は開催する事でみんなの意見は一致しました。
なぜ80%なのかと言うと、費用の問題があったからです。

社内で決めた後で、コロコロ編集部と打合せを行い、コロコロコミックでの全面バックアップをお願いしたところ、快諾をいただきましたので、早速役割分担を決めていったのです。

なにせ時間がありません。
この時点で、4月初旬です。
夏休みにイベントを開催するのですから、子供が両親にお願いして会場まで連れてきてもらうためには、早めにスケジュールの告知をしなければいけませんので、6月15日のコロコロでスケジュール発表しなければいけないと考えたからです。

開始が7月20日頃と考えても3ヶ月しか準備期間がありませんからね。
とにかく、関係者全員が停滞無く進行していかなければいけないのです。

まず最初にしなければいけなかったのは、会場の選出でした。
そこで、イベンターさんや代理店さんにお願いして、1週間という時間で探してもらう事にしたのです。
各都道府県で、そういう店頭イベントが開催出来る店舗の候補が出てくる中、とあるイベンターさんは、ダイエーさんとの話しを進めて来ました。
全国に店舗があり、東京に本部があるダイエーさんなら、本部で開催する事を決定した後に、その店舗に連絡してくれれば、各店との交渉を行わなくてもいいのではないか?という提案でした。
早速それは決定されて、ダイエーさんと交渉した結果、実現する事になったのです。

日本地図を用意して、各都道府県で、ダイエー店舗がある場所に印を入れて、基本的なルートを決めていきました。
どちらにしても、40日間で全ての都道府県を1チームで廻ることは不可能だと、全員が考えていたので、この時点で南北の2チームとして廻ることになりました。
スタート地点は、ハドソンの本社がある場所の札幌と九州の一番南である、鹿児島になったのです。

沖縄に関しては、その翌日に移動するためにはフェリーしか無かったので、台風の多い時期に、もし移動出来なかった場合、その後のスケジュールが全滅してしまう恐れがある事から、開催を断念する事になりました。
夏休みとは関係無い時に、イベントを行うことにして、子供達には許してもらう事にしたのです。

そうして、ルートやスケジュールの90%が決まった後で、各地にあった営業部へと投げ、空いている日程に、営業が入れたい店舗を入れてもらったのです。
この店舗への交渉は、もちろん営業が行ってくれました。

私は、ステージなど実際に運営するチームの担当になりました。
コロコロの担当者さんから、小学館プロダクションさんを紹介してもらったのもこの時期でした。
この時の小プロの担当は川上さんで、この方は、去年の次世代ワールドホビーフェアーのプロデューサーをやっていましたので、そこに参加していたメーカーさんであれば、分かると思います。

そして、ディレクターをしてもらうスーパーブレインさんと、どういう風に進行していくかを決めていったのです。

まずは、全体の流れを決めていきました。
イベントの時間は、子供が最大限待っていられるだろう2時間半を限界にしました。
1日に最低でも500人くらいは、予選に参加してもらおうという事を前提に、予選と決勝の時間を捻出してみたのです。

プレイしてもらうゲームは、シューティングゲームの「スターフォース」
より多くの人に予選をやってもらうための時間は、何度かプレイしていって決めたのですが、1分では短い、3分では長いという事で2分間となりました。
スターフォースでの2分間は、1面をクリアして2面が始まって数秒で終わってしまいます。
これは見方によっては中途半端でしたが、それ以上長くすると予選だけで1日が終わってしまいますからね。

そして決勝戦は、せっかく選ばれたプレイヤー達なのだから、予選より長い方がいいだろうという事になりましたが、さすがに10分では長すぎるだろうという事で、5分間となったのです。

そこでシミュレーションを行いました。
朝一番で子供を番号順に並ばせます。
開会式とルールの説明を行い、予選がスタート。
子供を番号順に並ばせて、席に着いたらゲームスタート。
2分後にゲーム終了して、順番に点数を読み上げて、子供を退席させてから、次の子供を着席させる。
1組の予選が終わるのに、最大で4分間として計算すると、予選で使用するゲーム機の台数が10台となりました。
10台で500人の予選が終わるのには、少なくとも200分が必要です。
この時点で、2時間半を越えてしまいますので、1日に大会を2回に分けることにしました。
午前と午後に250人ずつの大会とすれば、なんとか2時間半以内で終えることが出来そうです。

だいたいの進行スケジュールが出来て来た時、ルール説明の後で、攻略法とか点数を取る為の方法を実際にプレイして見せた方がいいのではないか?という事になりました。
その場にいた全員が、「それは面白いし絶対にやるべきだ」という様な事を言いながら、私の方を見たのです。
この時に、そのデモンストレーションは、私がやる事になったのですが、それに続いて、
「どうせなら、名前というか呼び方を決めよう」
という事になり、とある人が
「将棋や囲碁の世界では、名人を目差すのだから、名人でいいのでは?」
という一言が出され
「高橋名人」と命名されたのでした。


続きます。


では、今日も一日楽しみましょう!