俺たちのラストシーズン──池田凜(履正社) | 明治大学野球部

俺たちのラストシーズン──池田凜(履正社)

こんばんは。

日々垢抜けが止まらない𠮷持君からバトンを受け取りました。小学校の卒業文集では大阪桐蔭で春夏連覇すると書いたものの、まさかのライバル校履正社で甲子園優勝を果たしてしまいました、

口癖は「余裕やろ。」池田凜です。



ついにこのブログを書くときがやって来ました。大学の4年間は早いぞと先輩によく言われていましたが、入学当初は4年か、長いなーと思っていました。ですが驚くことに、気付いたらもうこのブログを書いてます。


普段自分の思いを伝えたりすることはあまり得意ではないですが、大学での思い出や感謝の気持ちを色々と書いていきます。良ければサーっと読んでいってください。




大学生活の4年間は余裕やろ。が口癖の私でも余裕ではない日々でした。初めて親元を離れて寮生活をすることがとにかく不安でした。入寮の日、家族に寮まで送ってもらった後自分を置いて帰っていく車の後ろ姿を見ながら少し泣いてしまいました。鮮明にあの景色を覚えています。あの日家族になんとか活躍している姿を4年間で見せたいと強く思いました。ですがそうはいきませんでした。入寮してからは食事が喉を通らず入寮時80キロあった体重は1年間で7キロぐらい落ちたり、自分のことより周りに気をつかう時間で頭がいっぱいになっていました。今まで家族にどれだけ支えられて生活していたのかと、自分の弱さを毎日感じていました。


寮生活だけでなく、野球でも上手くいかない日々が続きました。毎日練習ではミスを繰り返しては、すみませんと謝ることが当たり前になり、今まで培ってきた自信は全てなくなっていきました。とにかく悔しくて、情けないなと思いながら毎日野球をしていました。大学に入って人生で初めて野球が嫌いになりました。


人に頼ることが苦手な性格でもあり、とにかく練習をひたすらすることでしか気持ちを落ち着かすことができないような日々でした。


しかし、このような苦しい状況の中でも、多くの学びがありました。素直になること。周りにいてくれる人たちを大切にすること。そして、自分を信じ続けること。うまくいかない日々が続き、自分のしていることが正しいのか、何度も悩むことがありました。しかし、その度になぜ明治で野球をすると決めたのか自分に問いかけ、夢を見失わずに自分を信じてやるべきことを積み重ねてきました。自分の志と如何なる状況においても私を信じ続けてくれる周りの人達の存在は本当に大きな力を持っており、私の頑張る理由でもあります。この4年間で身についた、何度挫けても再び立ち上がれば良いという強い精神は、この先も私の助けになると思います。苦しい思いをしたからこそ得られたものが沢山あります。全ての経験に感謝です。


そして幸せなことに周りには常に頑張ってる人がいる環境がありました。その環境でなんとか自分も頑張り続けようと、周りに引っ張られながらここまで来ることができました。この素晴らしい環境に本当に感謝しています。


その中でも1番刺激をもらったのが宗山(4年・宗山塁)です。宗山の守備を初めて見たとき正直びっくりしました。こんな上手いやつがおるんやと圧倒された記憶が鮮明にあります。いつか宗山と二遊間を組みたいなと思っていましたが、叶いませんでした。これからの野球人生、上を目指していく中でとても良い目標ができたので、まだまだ頑張ります。


写真:左から宗山、池田


4年生になった今では野球をしている時間、普段の生活、全てが本当に楽しいです。この素晴らしいメンバーと過ごせる時間が残り少ないと思うと少し寂しいですが毎日を噛み締めながら残りの時間を過ごそうと思います。本当にみんなにありがとう。

なんとかここまで来ることができたのは周りの人に恵まれていたからだと強く感じています。感謝の気持ちを書いていきます。



まずは履正社の大先輩3人へ、本当に入学当初不安で仕方なかったけど3人の顔を見るとすごく安心しました。竹田さん(竹田祐/R4卒・現三菱重工West)はどこに行っても大エースで、生駒ボーイズから履正社、明治とずっと追いかけて来ました。普段はちょっとおかしい人やけど実は野球してるときはかっこいいなーってずっと思いながら見てます。どうしてもプロで投げてる姿見たいです!



西山さん(西山虎太郎/R5年卒・現Honda鈴鹿)は高校の時から1人だけ異常に優しくて周りがピリピリしててもずっと優しくて大学に来ても変わってなくてとにかく困ったらいつも頼ってました、みんなに愛される優しすぎるにっしゃんが大好きです!



西川さん(R6卒・西川黎)は高校からずっとお世話してもらってました。ツンツンしてるけど優しくてかわいいです。高校のときみたいに一緒にプレーしたかったけど全然できんくて悔しかったです。西川さんの分までまだまだ野球頑張ります!



最初の同部屋、公省(4年・水谷公省)

公省とは喧嘩したりしたけどなんだかんだ仲良しです。あの頃はちょっと尖ってたので今謝っておきますごめんなさい。今でも相変わらずわがままで、1年の時から全然変わってないけどそれが公省らしくて良いのでそのままの公省でこれからもよろしく!



1年間同部屋お世話になりました。岡本さん(岡本伊織/R5卒・現JFE東日本)

同部屋になってから毎日楽しかったです。朝からありえないくらいの爆音で音楽を流したり、時には野球のことを語り合ったり、とにかく岡本さんとの同部屋は実家のような安心感でした。岡本さんから教えてもらった気合いはこれからの人生で活かしていきます。



蓑尾さん(蓑尾海斗/R5卒・現Honda熊本)

いつもどんなときでも声をかけてくれて、すごく頼れる先輩です。みのさんがかけてくれた言葉で何回も救われました。まだまだこれからもいっぱい頼ります!


写真:左から岡本、蓑尾、池田



現同部屋の本岡(3年・本岡里空)、そして八幡(3年・八幡優介)

マネージャー業で色々大変やと思うし、思うようにいかんこともいっぱいあると思うけど本岡らしく楽しく残り1年間やり切ってくれ!こんな文章を書いてる横で失神しているかのように寝ています。いつものことです。

八幡は後輩というか友達です。これから大変なこと多いと思うけど、あと1年間しっかりやりきるように!1人で溜め込みすぎず頑張れよ!息抜きに電話でもしてきて!


写真:左から本岡、池田、八幡



生駒ボーイズの後輩達 ちひろ(3年・瀨千皓)、内藤(2年・内藤大翔)

上手くいかんこともあると思うけど、粘り強く耐えて頑張り続けてくれ!悩んだ時はいつでも連絡してくれ!2人が試合出るの楽しみにしてる!



履正社の後輩 光弘(2年・光弘帆高)

光弘はなにも心配ないはず!持ってる力を思う存分に出して、さらに上を目指して4年間突っ走ってくれ!明治を代表する選手になってる姿期待してます。高校の時みたいにかっこいい姿は大学で見せられへんかったけどこれから光弘に負けずに頑張ります。



同期のみんなへ

みんながいたからこそこんなに充実した4年間を送れたと思ってます。個性が強すぎるメンバーがいっぱいで毎日楽しかったです。特に成(4年・杉崎成)は誰よりもムキムキでかっこよく面白かったです。憧れです。憧れてたら越えられないですが、憧れるのをやめられません。とにかくみんなには感謝でいっぱいです。最後のリーグ戦みんなでひとつになって絶対日本一になろう!




家族へ

まずは大学生活で野球している姿を全く見せれなかったこと、すごく後悔しています。でもここまで来られたのは家族がいたからです。感謝してもしきれないです。次のステージでは後悔することなく絶対活躍する姿見せるから楽しみにしてて!

家族に書き出すと止まらないので引退して実家に帰ったときに改めて感謝を伝えようと思います。



では最後に、とにかく日本一になって終わりたいです!その為には1年から4年全員の力が必要です!みんなでひとつになって絶対勝とう!



次は、元世田谷西シニアの天才!とにかくかわいい神田君です。是非お楽しみに!