やぁみんな、ペカってる?
こざかいピエロだよ。
ぱちんこのキン肉マンタッグ編、もう導入が始まってるね。
とりあえずヨソのお店でさらっと演出の流れを覚えて、ウチに導入されたらじっくり打てばいいんじゃないかな。
キン肉マンの演出を楽しみたいならソッチの方が絶対いいよ、うん。
ま、それはおいといて。
キン肉マンといえば何と言ってもツッコミどころ満載な「ゆで理論」が有名?だよね。
週刊連載なんかではつきもののストーリー設定の矛盾。
これをどうまとめるかが漫画家の腕の見せどころだったりするんだけど、ゆでたまご先生は最初から矛盾上等!おもしろけりゃなんでもいいやろ!の精神で、突っ走ってる。
さらにリアルな物理法則や科学知識なんか完全無視!な理論がいっぱい出てくるので、これらを総称してファンは「ゆで理論」と呼び、「だってゆでだから・・・」の精神で納得するか、無理矢理にでも矛盾を整合させるべく、頭をひねってなんとか(自分の頭のなかで)つじつまを合わせたりしてる。
今の御時世、ちょっとでも矛盾があったりすると鬼の首でもとったかのようにネットで叩きまくる幼稚な人間がいたりするけど、ゆで先生の場合は逆に、先生が矛盾させたストーリーをファンの方で勝手に補完して、納得してくれるという逆転現象が起きてます。
それもこれも作品の勢がハンパなく、しかも面白いから許されてるんだろうけどね。
ちなみに、キン肉マンは少年ジャンプの連載は「王位争奪編」で終わったんだけど、その続きを現在WEB上で連載しているんだよ。
これがもう、はっきりいって全盛期と言われる「タッグ編」を上回るくらいの面白さ。
コミックスも刊行されているから、往年のキン肉マンファンはぜひ読むことをおすすめするよ。
ま、それはそれとして。
キン肉マンのツッコミどころ、BEST3をこざかいピエロの独断と偏見で選んでみた。
こうした矛盾にツッコみつつ、「でも○○はこうだから、これは多分こうだったんだな」と自分なりの解釈を入れるのがキン肉マンの正しい楽しみ方だから。
小学生時代にアニメやキン消しに熱狂した人も、思い出しながら楽しんでくれればいいんじゃないかな。
それでは第3位。
「ロビンマスクは2度とリングに立てない体だった」
超人オリンピック決勝でキン肉マンに敗れたロビンは、超人同盟に入りキン肉マンと再戦するんだけど、その戦いの最中にグランドキャニオンに設置されたリングから落下して2度とリングには立てない体になってしまった、はずなんだ。
だから、その後旧ソ連でウォーズマンを発掘してきて、自分の代わりとしてキン肉マンに再度闘いを挑むわけだけど・・・。
リングに立てないはずのロビン、そんなことは綺麗さっぱり忘れ去られ、「7人の悪魔超人編」以降は正義超人軍の大将格としてリングに立ちまくります。
特に「王位争奪編」では、キン肉マンマリポーサを倒すわ、ゼブラチームのパルテノン、フェニックスチームのマンモスマンと副将格を相次いで撃破するわとキン肉マンにつぐ大活躍を見せるんだ。
ま、このへんは『魁!男塾』の「死亡確認!」とかと一緒で、味方の重要キャラが死んだり瀕死になっても復活する、ある意味お約束のことなんだけどね。
続いて第2位。
「鎧を持っている方が早く落下する(ロビンマスクVSネプチューンマン)」
ものは重いほうが早く落下する・・・。
確かに、なんとなくそんな気がしそうだけど、ガリレオ・ガリレイがピサの斜塔で実験をして証明した通り、実際には空気抵抗がなければ、どんな重さのものでも落下速度は一緒だよね。
でも、キン肉マンの世界ではそんな法則は通用しません。
ロビンマスク対ネプチューンマン戦でロビンがロビンスペシャルをかけようとするが、ロビンから鎧を奪い取ったネプチューンマンの方が先に落下して逆にロビンスペシャルを決めてしまうという、いろいろとツッコミどころがある場面。
着ている鎧をどうやって脱がせたのか、とか、そもそもロビンスペシャルを決めようとしてロビンマスクも一度ネプチューンマンに落下速度で追いついている、とか、「鋼鉄の鎧」というセリフがあったけどロビンの鎧ってサファイア製じゃなかったっけ?とか、「さすがゆで!」としか言えない場面には、きっとガリレオ・ガリレイも天国で泡吹いているに違いありません。
それでは栄光の?第1位は超有名なあのシーン。
「超人パワーは回転やジャンプで簡単に2倍3倍になる(ウォーズマンVSバッファローマン)」
ウォーズマンが対バッファローマン戦で光の矢となった伝説のあのシーン。
「ベアクローが2つで200万パワー、いつもの2倍のジャンプで400万パワー、いつもの3倍の回転を加えることでバッファローマン、お前を上回る1200万パワーだ!」
ってやつね。
そもそも、「ベアクローを2つにするだけで超人強度2倍かよ!それ以前にベアクローがなけりゃウォーズマンは0パワーかよ!?」というツッコミが成立してしまうこの場面。
ま、超人強度の定義自体がすごくあいまいなので、こういう算数も許されるやろ!と思わないでもないけど。
(王位争奪編の運命の5王子はみんな超人強度が1億~2億パワーなのに、100万パワーにも満たない正義超人に負けまくるし)
でも、これが許されるなら、いろんな技がみ~んな超絶パワーアップしちゃう気もするんだよね。
キン肉バスターもキン肉ドライバーも回転加えちゃえばいいじゃん!みたいな。
実はおんなじような描写は他にもあって、キン肉マンの「肉のカーテン」は超人硬度が4.5で鉄と同じという設定なんだけど、「肉のカーテン」状態で敵に突っ込む「肉のカーテンアタック」では回転を加えた事で倍になり、硬度9のサファイアと同等の硬度になる、らしい。
(じゃぁサファイア製のロビンの鎧を持ってアタックを仕掛ければ硬度18で、硬度10のダイヤモンドを上回る無敵技になるじゃん!とか考えちゃダメです)
でもやっぱりフィニッシュブローには適用されない理論なんだよね~。
そんな簡単にパワーアップするなら、キン肉ドライバーの修行なんかも意味なくなっちゃうしね。
そんな感じで「ゆで理論」は後先考えずその場の勢いで「読ませてしまう」ものばかりなんだけどさ。
その「読ませてしまう」っていうのが大事で、これができる漫画はやっぱりなかなかないんだよね。
1位のシーンとか、ツッコむ前に「カッケェ~~!」って当時の小学生はみんななったと思うよ。
結論。
やっぱり『キン肉マン』は名作。
こざかいピエロでした。
あでゅ~~♪